31 Dec 2010

もうすぐ。

ロンドンは後5時間程で年が明けます。
高校時代の友達とうどんを食べて、寿司を巻いて、片田舎のロンドンを見渡せる丘へ上って、新年をお祝いしたいと思います。

2010年、いつにも増して本当に沢山の方々にお世話になりました。自分にとって一番大切なのは周りの人たちとのつながりなのだと深く思えた年でした。
ウェールズ、フランス(2度)、ミラノ、東京、静岡、沖縄へ旅をすることができました。
新しい人との出会いも沢山ありました。
風邪は相変わらず良く引いてました。
背が伸びたと勝手に勘違いしてました(全く変わらず)。
絵を沢山描きました。自分の絵がそれぞれ我が家を見つけて巣立っていきました。
水泳をまた始めました。
イギリスそろそろ離れようかと考えるようになりました。

今のところ計画だらけの2011年ですが、実はその計画にない予想外の事態にも前向きに立ち向かっていきたいです。何が起こっても喜んでお迎えしたいです。

ということで新年は星野道夫氏の友人、Celia Hunterの言葉を糧に毎日を過ごしたいと思います。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

'Life is what happens to you while you are making other plans'. 
(人生とは、何かを計画している時に起きてしまう別の出来事)



28 Dec 2010

こんなかんじ。

昨晩吉本ばななののTSUGUMIを読んでいました。
そこに、私の今の感情をよくもまあーここまで忠実に表した、という箇所がありましたので抜粋したいと思います。まためそめそしてしまった。最近こんなかんじ。


(主人公のまりあが育った山本屋旅館が来年の春閉館する事になり、最後の夏を過ごしに戻ってくる…)

 つぐみが立ち上がり、冷蔵庫へぺたぺた歩いていって、昔、酒屋でもらったミッキーマウスのグラスに麦茶を注ぎ、ごくごく飲んだ。そして空のグラスを磨きこまれた流しにことり、と置いて言った。
「あのつらで、ペンション。はためいわくな親父だ、ほんとに」
「それが夢だったのね、お父さんは」
ちょっとだけ目を伏せて、陽子ちゃんは言った。
 こんなに確かに今あるここが、来年の夏にはあとかたもない。そんなこと、ぴんとくるはずもない。多分、この子達にもきていない。
 毎日なんてずっと、なんていうことはなかった。この小さな漁村で、寝て、起きて、ご飯を食べて暮らした。調子が良かったり悪かったり、TVを見たり、恋をしたり、学校で授業を受けたりして、必ずこの家に帰ってきた。そのくりかえしの平凡をぼんやりと思い返してみるとき、いつのまにかそこに、ほんのりあたたかく、さらさらした清い砂みたいな何かが残る。
 ほのかなそのぬくもりをそっくり感じて、旅疲れで少し眠いわたしがうっとりとなつかしい幸福を味わっていた。
 夏が来る。さあ、夏がはじまる。
 必ず1回こっきりに通りすぎて、もう2度とないシーズン。そんなことよくわかった上でいつも通りに行ってしまうだろう時間は、いつもより少しはりつめていて切ない。その時、夕方の部屋にすわって、私達はみんなそのことをよく知っていた。悲しいくらい知った上で、なおとても幸福な気持ちでいた。



人生3分の1の時を過ごしてきた土地を離れるのは何とも悲しすぎる。土地というか、まわりの大切な人たち(かなり沢山)と離れるのがつらいねえ。果たしてそんなことできるのか!と不安になります。色々計画たてているけれど、本当は離れたくないんだなあとひしひしと感じる日々です。でもだからか、返って毎日が楽しいです。今しかない、という感覚で充実しています。

24 Dec 2010

創作系

最近絵本を作りました。もっとこうゆうことやっていきたい。

w'hoooo

あー忙しい忙しい。
クリスマスイブです。普段寂れた我が下町も明日用の買い物客でごった返しています。八百屋のおばちゃんにも、雑貨屋のトルコオヤジにも、花屋の怖いおばちゃんにも「Merry Christmas.」お祝いだな。心地よい忙しさです。イギリス生活もうすぐ8年目にして、ここまでクリスマスに対し落ち着きを得た自分にまた泣いてしまう。(去年までかなりおろおろな挙動不振。)

昨日は日本から親友夫婦が到着、27日にはミラノの友達が合流。沢山の大切な友達に囲まれたクリスマスと新年になりそうです。

20 Dec 2010

き、気持ち悪い…

木家(うち)はあまり伝統という伝統がないのですが、
(あえていえば、お正月の夕飯はシャケ雑煮…ぐらい)
そんな中でも20年ぐらい続くものが一つ。私がデザインする年賀状です。

昔はプリントごっこでがんばったな。あれ、結構難しいんだよね。特に電球をあてて版を作るとき。鈴木家は何に対してもゆっくりなので、年の瀬もせまりせまった29日とか30日の夜に駅ビルまでプリントごっこ用電球を買いに行ったっけ。(独占ブランド品なので結構高かった気がする)そんな時代を経て、今や私の絵のテクニックとして落ち着いたペン書き→スキャン→コンピューターで編集カラーというものがほとんどです。

で、今年ももちろんデザインしたわけです。うさぎ。
で、色々仕事で忙しい合間を縫って終わらせて、実家にファイルを送ったわけです。
早速電話して「これでいいかね」と聞いてみました。ちなみにこの「これでいいかね」とは疑問のようで疑問系ではないんですね。これでいいだろー父ちゃん母ちゃん、と結構態度がでかい押し付けがましい確認なのです。

母「え〜〜〜きもちわるー、何これー」
で、父は色々いいんじゃないのかまあこれで。という雰囲気だったのですが、親子なんでね、言いたい事はわかるんですよ。問いただした所、父も
「うん、ちょっと頭の辺りが嫌だね」。

なにー!!せっかく休み返上で描いたんだぞこのやろ、とちょっと頭に来たのだがよく考えたら家族って一番正直な鑑賞者であるはずなので、はいはいと黙って引き下がりました。
今手直ししている最中です。(でもちょっといやになって、ブログに逃避してみた)

良い勉強になりました。来年からは普通のクライアントと同じように、両親にも接してみたいと思います。原案1→原案2→鉛筆書き→アウトライン→色案→完成てなかんじで。


クリスマスまで後一週間きりました!あー忙しい忙しい。
でもロンドンは相変わらずの積雪でしかも日中最高気温がなかなか0度を上まわらず、このままだとクリスマスまで積もったままになるかもしれませんね。何をするにも不便です。そんな中昨日プールに行ったら、泳ぎに来ている人私一人。しかもイケメン高校生の監視員のお兄ちゃんとだだっぴろいプールで二人だけで、何となく泳ぎも上達した気分で帰ってきました。←お気楽な勘違い野郎。でも、兄ちゃん監視台の上で完全に居眠りしてたけどさ…。

15 Dec 2010

ご無沙汰…暖暖暖

前回ボイラーが壊れて、グオーとなっておりましたが今日やっと直りました。
新しいボイラーが来て、私の部屋の下の台所で静かに火を燃やしております。

直ったとき、嬉し過ぎて泣いてしまった私。インド人の同居人に慰められました。「俺たち良くここまでがんばったね…いやはや4週間弱」と。早速避難先の職場から全部荷物を持って帰ってきて、風呂に入りました。風呂ってこんなにすごいんだ…とまた嬉し泣き。台所で(暖房用に)オーブンつけなくても、料理が出来るんだ…とまた嬉し泣き。食べ終わった後に、お湯わかさないでも洗い物できるんだ…とまた嬉し泣き。トイレに行く時に便座の冷たさで心臓発作起こさなくていいんだ…と嬉し泣き。部屋で手袋しなくてもパソコン打てるんだ…と嬉し泣き。

嬉しい。ありがたい。でも世の中暖をとれずに居る人が沢山居るんだよね。。暖房が無い間、チェコ人姉さんは一人避難生活をせずにここに居座っていたのですが、その姉さん曰く「パキスタンでは雪の中テント生活してる人も居るのよ。こんなのどうって事無いわ…」。頭が下がります。

しかし暖房は戻っても、肝心の萌自身はお馴染みの胸痛がひどくて悩まされています。ストレスですな。何せ年末なんでね。あっちこっちしているので。でもさすがにこの職場4回目のクリスマス。ちょっと肝が据わってきました。何でも来いや、と言いたい。どっしり構えていたい。

明日からロンドンはまた雪だとか。

1 Dec 2010

ゆきゆきふれふれ

ロンドンこんな様子になっています。


しかし…!
今日バスで7分程で行ける最寄りの地下鉄の駅に行ってみた所、雪の「ゆ」もありませんでした。こんな近い距離なのにこれだけ違うのか…と我ら下町の田舎度を改めて実感。中心部や北部に住む友達は本当にそんな大雪なの?何でそんな大騒ぎしてるの?と疑い深くなるほど差があるそうです。東北新幹線でトンネル出たら雪でした〜状態。

そしてこの大雪の中、気温零下が続く中、とうとう自宅のボイラーが亡くなられました。ちーん。
暖房、お湯一切ありません。部品取り寄せとかで最低で来週月曜日まで直らないんだと。勤務先で避難生活を送る日々です。悲しすぎる。

最近…怒りが原動力になってきている。このやろーブリティッシュガス、このやろー大家、このやろーこのやろー雪め…と一人カッかしては耳から蒸気が出ている感じでしょうか。これもまた悲しすぎる。

24 Nov 2010

水商売の危うさ…とそれと健気に戦う方法

配管工も、酒屋も、酒蔵も、水商売も、水回り系の商売はなかなか浮き沈み激しくて大変でしょうか。

先日「スコットランド ひきこもり日記」に英国水道局のずぼらさなるものが書かれていました。それで思い出した、封印された休暇直前の出来事をここに書いてみたいと思います。全てノンフィクションであります。長いです。


水曜深夜
萌:何か殺気を感じ地下ボイラー室を開けてみる。
ボイラー室中天井から温水の雨が…。水漏り発見。

萌:「水漏りです!激しいです!一刻も早く来て止めてください」
テレフォンオペレーター1(この家を管理する会社はとても大きいのである):「えーそちら雨降ってる?」
萌:「冗談行ってる暇ないのよ、お兄さん。あのね、水漏れ!水漏れなの!」
テレフォンオペレーター1:「いえ私真面目。これは真面目な質問です!そちらは雨降ってますか?」
萌:「降ってナーーーーイ。早く修理お願いします。」
テレオペ1:「えーーー、うーーー後3時間後に誰か行きます」

夜中3時
配管工1;「あーこれやばいねー。すごいねーこれ。でもこれどこから漏れてるかわかんないや。」(何か色々たたいたり、開けたりすること1時間)
配管工1:「これねー、一階トイレの床下が臭うね。すごい怪しいね。ここから漏れてるかもね。でもね床上げなくちゃ行けないから、俺っち一人で出来ないや。明日の朝誰か来るように手配しとくから。」
萌:(いやな予感…)寝ずの番でバケツ6つにたまる水を捨てる係 

木曜昼
萌:「ちょっと!誰か来るはずなのに誰も来ないじゃん!水漏れです。どうなってんの?」
テレオペ2:「あー水漏れですか。誰か来るんですかねえ。こっちの記録にないけど」
萌:「怒。とにかく誰か送って水漏れ止めてくれぇぇぇ」

木曜4時
やっときた配管工2:「あーこれやばいねー。すごいねーこれ。」と昨晩と同じ確認作業を1時間。
配管工2:「これねートイレの床下が臭うね。すごく怪しいね。ここから漏れてるかもね。床上げなくちゃわかんないや。」
萌:「イライラ。だから言ってるじゃん!そんなの周知の事実だよ。さっさと床上げて止めてよ。」
配管工2:「うん、ボスに聞いてGOサイン出たらやるよ。」(1時間後、やっと床を上げ、水漏れ箇所発見)
配管工2: 「あーこれセントラルヒーティングのパイプ!。俺の管轄外。ガス屋じゃなきゃ駄目だよ。ごめんね。ガス屋来るように、手配しとくから。じゃーねー。」

と言った所でもちろんガス屋など来るはず無いのである。寝ずのバケツ番2晩目。

金曜朝
萌:「怒怒。ちょいと、ガス屋が来るはずになってんだけど。どうなってんのあんたんとこ。水漏れ3日目だよ!」
テレオぺ3(やる気の無い男):「あー、そうだっけ。ああ、なんかそんな事書いてあるね。」
萌:「だからうちらはもう半日以上待ってるんだよ。いつ来るの?」
テレオペ3:「あー予約入ってないから今日は来ないと思うよ。」
萌:「怒怒怒怒。何で予約入ってないんだよ。昨日から3回も電話してるじゃん。説明しなさい、あなたここで。」
テレオペ3:「あーうー入ってないから入ってないんだと思う。(←開き直ったこの人)」
萌:怒爆発…記録不可能
テレオペ3:「あ、ボスに変わります。(逃げた…)」

結局土曜日4時
ガス屋到着:「うへ、こんなひどい水漏れ4日も直さなかったの?何やってんのあいつら?ばかじゃない?」(同じ台詞をあんたに返したい…)
ガス屋(5分後):「直ったよー。終了。俺急ぐから。あんな会社から家借りるの辞めた方が良いよ。やばいよあそこ。(自分の雇い主なのに捨て台詞…)じゃ。」

10分後
ガス屋が止めた水漏れパイプの隣のパイプから今まで以上の量の水が漏れ始める(まるで漫画のよう…)。噴水が出来る。一階と地下階の中間部分完全水没。建築木材が壊れ始めるが、ガス屋2が今度は1時間で到着し、水漏れ物語終了。

次の週から果てしなく長い「水漏れダメージ部分の修理依頼」電話催促が始まるが、私が日本から帰ってきた3週間後、何も変わってませんでした…。でももう水が漏れてないだけで、いいです。力を全て使い果たしました、私たち。

何て言うか、大きい会社の中でコミュニケーションというものが全くもって成り立っていないんですね。責任者と話しても同じ結果です。普通の民間の業者に直接頼んで修理する方がよっぽど早いのでしょうが、私たちの大家Family Mosaicは傘下にOsborneという大建設修理業者を抱えるマンモス企業で、すべてのメインテナンスは同企業内で行われる。だから結局は渦中の被害者がどれだけしつこく、しつこく、しつこくこのマンモス網の中を催促し事件を追廻し続けるか…で色々決まってくると思います。でも私たち顧客だし。何で顧客にここまでやらせといて平気なのか。一応この水漏れ物語りの代償として家賃減額の嘆願書を出したのですが、それもどうなったのやら。怖いので聞きたくない。

でも、素人の私が見てもかなり廃れているこの会社、どうやって経営が成り立っているのか。それが成り立つというのがイギリスか。
悲しい。

21 Nov 2010

しつこい人たち

休暇に行く前から我が家の台所に闖入者がいて、まあほっとけば帰ってくれるだろうと思っていましたが、甘かった。


全然居なくなってくれないばかりか、より多く繁殖してた小バエたち。英語でfruits fly。
衛生的にというより、プーンとうざいのでそろそろ積極的に退治しようか考えています。


小バエが発生するパターンとしては、だいたい露天の八百屋で買ってきた果物にくっついてきて(イチゴ、桃など特に)、そのまま台所に居座るというパターンでしょうか。だいたいは青果物を冷蔵庫に隠してゴミ袋をマメに変えればいつのまにか居なくなるのに…なぜか今回はやけに長居してます、この人たち。多分外に引っ越してももう冬であんまり食べるものが無いからだろう。


果物やパンを食べていると「ウニャーン」と寄ってくるので、そろそろ引っ越し対策をして貰いたいと思っています。(ちなみに小バエはパンに入っているイーストが大好きなんだそうな。知らなかった。)調べた所に寄ると、昔ながらのハエ取りテープが一番効果的だとか(全然引っ越しではない…)。早速買いに行こう。イギリスってネズミもカタツムリもミミズもナメクジも沢山いるので、こうゆうものも多分どこでも手に入るだろうと思われます。東京の実家だったら東急ハンズとかシャレた所に行かない限りそんなものはないでしょうかね。それとも普通の薬局で売っているかしら。


ちなみに他の環境に優しい退治方法としては
ドライヤーの後ろから吸い取る(電熱線で焼け死ぬらしい…でもその後、そのドライヤー使いたくないよね)
果物トラップを作る(透明なボールに穴の空いたサランラップ)
オーブンの中で扉を開けたままバナナを熱し入れみんなが集まってきた所で扉を閉めて300度で焼く


などらしいです。おそろし。これを書いた人は小バエ退治に異様な情熱を傾けていますね。


こんなことを書いていると、我が家は小バエが飛び交う超非衛生的な場所という感じもしますがそんな事はありません。ちゃんと掃除の行き届いたきれいなお家です。でもやたらと外からの闖入者は多いけど。特にナメクジ。鈍そうに見えて、結構色んな所についてくる彼ら。
この前は友達のリュックサックに何故かくっついてきて「わー」。
そしてその前も夜中に台所に行くとすでにそこには巨大ナメさんが床のど真ん中に「わー」。


そして今ではもう冬眠?していませんが春先や秋には夜になると湿った歩道を行き交うカタツムリ達。冗談じゃなく何十匹と居ます。よーく目をこらして歩かない限り、グシャとなるね。
ロンドンは大都会でも土がたくさんあって良い事だ。
狐もリスもカタツムリも人間と仲良く。でも小バエは…。

18 Nov 2010

よーろよろ

暗く、寒く、さみしー木枯らしが吹くロンドンに帰ってきました。
帰ってきてあー東京って本当にうるさい所だ…と実感。(そしてロンドン静か)
丁度休暇の最終日に有楽町、渋谷などで買い物をしたので余計でしょうか。特に有楽町のビックカメラに入った時にはうるさすぎて、目が回って汗が吹き出た田舎者です。

休暇中色々な人に精力的に会いに行きました。
みんなとんでも勘違い野郎・今の話題に付いて行けてない萌さんに優しく今日本事情を教授してくれました。ゆるキャラって「たれパンダ?(もう相当古いらしい…はは)」とか森ガールって何?とか言っていたり、デコメと聞いてなぜか 福島県の赤ベコを想像してしまったり(何か響きが似ているような…)、地デジは「血出痔」にしか聞こえない私に、辛抱強く説明してくれた方々どうもありがとうございます。もし私が来年日本に帰ってきたらその時にはぜひ社会に復帰するために特別授業をしていただきたいです。メールの打ち方とか。コンパの出方とか(そういうもの自体あるんでしょうか…)。飲み屋で割り勘もしくはおごる方法とか。大人な買い物の場所とか。何せ最後に日本に居たのは18歳、高校生の時。ちょっと浦島太郎になりかけ。

そんな楽しい東京を後に火曜の朝ロンドンへの道を踏み出した私ですが、成田で飛行機が遅れ6時間待ち、フランクフルトで1時間待ち、職場のリトアニア姉さんが空港に迎えにきてくれたのは幸いでしたが、その後ロンドンまでの高速閉鎖で大渋滞、などなどをくぐり抜け、実家を出てから28時間後ぐらいにやっと我が家に到着。
しかもその後風邪の症状が出始め夜は時差ぼけで3時間しか眠れないという事態に、先ほど鏡見たら顔が土色でした…。今午後3時。とてつもなく眠りたいのですがそうするとまた夜眠れなくなりそうで起きている最中です。関節痛い。よーろよろしながら作った生姜粥がうまかった…。

さて火曜日には成田で乗るはずだった満席のエアバスが故障?したため6時間立ち往生しましたが、おかげで色んな格好いいサラリーマンと色々話題が弾み楽しかったです。
みんなとにかく最初はいらいらして可哀想なANAの地上職員にあたっていたりしたのですが、もう駄目だと諦めがついてしまえば、これからの旅の友。みんなでおしゃべり開始です。(何せチェックインだけで3時間近く並んだ)そして貰ったお食事券を片手に寿司屋で時間をつぶすという不思議な朝でした。
NY出身のスイスで働く三島由起夫好きアメリカ人や、寿司屋で「ほたて握りとウニ手巻きお願いします」とか言っているコンサルタント系のベルギー人と色んな身の上話をしました。今までさほど感じた事はありませんでしたが、この時「英語しゃべれて良かった」とつくづく思いました。
でも例えば私の職場にいる知的障害の人たちは、フランス語なんて全然出来ないのにフランス人とすぐ仲良くなっちゃったりするし。それはそれですごいことだなあ。私たちは言葉が出来ない時点でさっと身を引いちゃうことは多いのにね。度胸のある、心の広い人たちです、彼らは。尊敬。




14 Nov 2010

暗い方へ

日本での休暇を満喫しています。もう明後日には薄暗くどんより灰色のロンドンへ。去年もヒースロー空港に着いた途端すごい意気消沈した覚えが。成田空港→乗り換え空港(今回はフランクフルト)→ヒースロー空港と順を追って薄暗くなって行くかんじでしょうか。でも噂によると仕事は土曜日までなぜか休暇が続くそうで…うれしいなあ。


今回の休暇は東京、沖縄、静岡、群馬、と色々移動していました。
沖縄は、11月でどこに行っても人っ子一人いない(まあサトウキビ畑に一人、二人)空の大きい外国でした。初めての島体験。マングローブが見られてうれしかった。マングローブの近所でなぜかふくろうにも出会いました(野生じゃないけど)。ヤギを食しました。猫にも沢山出会えました。


そんな中たまたまポスターを見つけて訪れた比嘉康雄氏の写真展「母たちの神」(@沖縄県立美術館)には頭の中をぐるぐるとかき回されて、インスパイアされてきました。
比嘉氏が70年代、90年代の八重山諸島や奄美諸島の祭祀を撮ってきた作品の集大成でしたが、全くもっての未知の世界に衝撃を受けました。自然と信仰と人間が女性を仲立ちに行ったり来たり…。
見ている間に頭の中でいろいろとダークな世界が広がりました。なぜダークなのか、よくわからないんだけど、色々な世界が混ざり合った不思議な空間が展開しているかんじ。下のパンフレットを見てくれればわかるかも(?)しれませんが、人間とか自然とか神様がそれぞれの別々の世界に落ち着いていないで、活動的に行ったり来たりして交わっている感じなのですが。
私の頭の中にはもともと、人間猫とか、鳥人間とか、木と一体化した人とか、魚人間とか、ちょっと変わった人たちが住んでいるのですが、この写真展を見に行き、その人口が増加してきたので、もっと吐き出して行こうかなあと思っています。



私のイラストはある人によると、陰と陽の「陽」の部分らしいのですが、実は陰の、ネクラな、ダークな方向にもすごく興味があってそちらももっと出してみたいな…。たまたま一緒に働いている詩人がまた不思議なダークな作品を書いていて、コラボレーションする話もじわじわあるのでぜひそちらも始めたい!(彼女の作品には鳥を捕まえて洋服を作っているおばあさん等が出てくるんだけど)。




そんなわけで制作意欲を沢山もらった、日本での休暇。問題はこれをいかに持続させるか…です。
それはもとより、沢山の友人に再会し、励まされました〜。後一年のロンドン生活充実させようと思っております。

31 Oct 2010

挙動不審

京って面白い。


切符を裏で自動改札に入れても表になって出てくるなんて面白い。いちいち改札通るたびに裏にして入れたりしています。


ショップの試着室にある、口紅落ちるの防止的ガーゼの使い方がいまいちわからない…。


そして試着から出てくると「おつかれさまでしたー」の合唱にはとても挙動不振に陥ります。何て答えればいいのだろうか。


生理用品を薬局で買って「袋いらないです」と言ったら、それでも黒い(外から見えないようの)ビニール袋に入れようとしているので、「それもいりません」と言ったら、店員の男性はとても困って見えた。ごめんなさい。


AKB48というグループの女の子たちの顔をしげしげと見比べてみたけど、みんな同じに見えてしまい、どうしようもない。一人ぐらいさぼっていても多分気づかれないと思う。


下北沢に行ってスーパーオオゼキのレジ打の女の子のレジ手さばきに感動してしまった。下町ロンドンに招待してぜひスーパーでトレーニングをやってもらいたいなあ。


井の頭線で、じいちゃんが乗ってきたのに知らん顔で座っている若者を揺り起こしたくなった。


洋服を買った方に生年月日占いをもれなくやっていますというサービスにびっくりしました。ちなみに私は、「一度決めた目標は絶対実現させるための努力を惜しまない/欲しい物への執着心が強い/美術や音楽関係に向いている/頑固/貯蓄大好き/堅実で正確な判断力…だそうです。はあ。


町中ハロウィーンで着飾った子供、その後をカメラ片手にそぞろ歩く親でごったがえしてました。世の中変わったのう。


楽しんでいます。
写真は飛行機乗り換えフランクフルトで罪悪感にちょっと浸りながら入ったマクドナルド。ちゃんと見られていましたよ。恐ろしや〜。


17 Oct 2010

期限付き

さむさむさむすぎる、ロンドン。
まだ10月半ばなのに。この寒さのおかげで去年東京に里帰りした時は「ロンドン用しっかり防寒ファッション」だったので、暑すぎて失敗しました。気をつけなければ。暖かい秋の東京でひとり浮いていた。

寒いとなかなか色んな思いが頭を横切るもんです。
職場を去る友達とワインを飲みながら、みんな行ってしまう…という悲しみにすごい酔っぱらって、まっすぐ歩けなくなったりしています。年末あたりから仲の良かった共同騒動生活仲間が、それぞれカナダ、コロンビア、アメリカ…と色々散ってしまいます。

じゃあ自分は取り残されるのか、というとそうゆうわけでも無いよね。共同騒動生活、色々終わらせたいプロジェクトが山積もりで、今はまだまだ辞められません!イラストの方も少し開拓したいので、まだロンドンは離れられない。ということで、後一年のロンドン滞在期間を設定しました。一年後、民族一人大移動する予定です。

次は日本かな…という思いと、カナダかなという思いと、バングラデシュかな、ラオスかな、とか…。要するにきちんと自分がやる事があればどこの国でも良いです。その、自分のやる事をこの一年できちんと準備します。楽しみだ…ほにゃらら。東京滞在中、皆様から色々とご教示願います。



14 Oct 2010

おいしいものを食べた後の悲しみ

最近目に浮かぶのはいくら丼とか、塩鮭とか、うに軍艦とか
そういうのばかり。ちょっとこの妄想に参ってきました。疲れております。共同騒動生活の仕事の方にも追われていて。

さて先週だったか印刷屋にプリントをオーダーしに行き1時間で終わるという事だったので、はす向かいのベトナム料理屋さんにフォーを食べにいったんです。ここのベトナム料理屋さんは「まともな」麺類が食べたくなると行くお気に入りの所。 

食べ終わってまだちょっと時間があるなーと思い、カフェにコーヒーを飲みに行き注文している最中に
「グワーーーーーーー」と懐かしい苦しみに襲われました。

何とも形容しがたいんですが、ものすごい全身の倦怠感、筋肉が引きつる感じ、疲労感、顔面のほてり…で立っていられないんですね。でそれが急に始まるんです。予兆なしに。だいたい30分じっとしていれば収まって元通りになるけど。

とっさに思ったのは、「あ、また来た!超久しぶり」
私同じような症状が年に1、2回出る。でも最近はあんまり無かった。
で、もうラテなんて飲む余裕無くなってカフェのソファーにずりずりと倒れ込みながら、でも頭だけはなぜか冴えていて、ふと思い出した!! 
この前も、あの前も、そしてその前も、この突然の超倦怠感筋肉痛みたいなのに襲われたのは「中華料理を食べた後だった!!!!」今までは何でこんな症状が出るのかさっぱりわからなかったのですが不思議にあーあの時も中華街で食事した後だったっけ…と。急に記憶がよみがえるもんですね。
で、閃いたのは「あ、こりゃあ「味の素」が私の体内で暴れ回っているに違いない。」
もちろんベトナム料理は中華料理ではないのだがここではちょっと同類としておきます。

調べてみたらwikipediaに(wikipediaだけど…)、中華料理店症候群、とかアレルギー/ぜんそく患者は摂取すると体調や症状の悪化を招く恐れがある…とか色々恐ろしげな事が書いてありました。本当かな。裏付けはされてないようです。でも私は勝手に自分だけで納得。謎解きできた…。
 
おもしろいのはイギリス来てからが全ての始まりだった、ということ。学生時代が一番多かったってことはそんだけ頻繁に中華料理食べてたってことでしょう。しかもお気に入りのフォー屋さんで発症した今、何となく次が行きづらい。今は行きたくないけどきっとまた行きたくなる!

でもでも考えたら日本でも色んな食品にグルタミン酸が入っているだろうに、何で大丈夫なのでしょうか。我が家はお正月のシャケ茶漬けに必ず味の素を入れていたが(私が一番多く入れていた)こんな風におかしくなった事は一度も無いし。謎深まる…。

今まで症状が出た中で一番ひどかったのはニューヨークの中華街。今でも鮮明に覚えている4年半前。あのあつあつのイカと唐辛子をさっと油であげたやつ(衣付き)をほくほくと食べた後、襲われました。え、大丈夫〜と心配する友達を横目に苦しんでたっけ。でもあのイカはうまかった…でも味の素の「うまみ」?きっと。

4 Oct 2010

妄想暴走

毎年恒例の里帰りが、あと3週間、と迫ってきています。
里帰りが近くなると、だいたい一ヶ月程前から「食べ物の妄想」が私の頭の中で暴走し始めて、もう考えてるだけで唾液たっぷり、腹が減ってくるというどうしようもない状態に陥るのは恒例となっています。しかも腹は減っても、食卓に並ぶのは「人参スープ」とか「カリビアンジャークチキン」とか…。精神的に満たされない日々。

ああ、あつあつご飯、からしたっぷりじゃこをまぶした納豆、野沢菜漬け、わさびふりかけ、お豆腐とわかめのお味噌汁、湯豆腐、いか納豆、レンジでちんしたたらこ、刺身特に白身魚、手巻き納豆、いくら軍艦、あじの握りしょうがたっぷり、玄米ごはん、黒米たっぷりご飯、朝からご飯、七味たっぷり厚揚げ、揚げ出し豆腐、のりとまぶしたほうれん草、小松菜、細い細い本物の(?)きゅうりの浅漬け、白菜漬け、たらこのスパゲッティ、ラーメン、高菜ラーメン、ワンタンめん、極太五目うどん、こんにゃくおでん、お醤油卵…

なんか書き出してみたら、すごく貧しさたっぷりの家庭料理でした。いや、素朴というべきか。
別に、かに食べたいとか、焼き肉食べたいとか、すきやき食べたいとは一度も思った事ないんですね、なぜか。

あと、焼酎焼酎焼酎焼酎、そして泡盛泡盛泡盛泡盛。あ、あとキムチとかクッパも食べたいな。それから日本のしょっぱいお菓子が食べたい。日本のコンビニはお菓子のバラエティーがありすぎて、選ぶのに10分ぐらいかかります。

しかもそんな時に限って、椎名誠の「全日本食えばわかる図鑑」なんつー本を読み始めたため、もう妄想暴走とまらない。


ところで、先週末のプリントセールは大雨の中沢山のお客様にお越しいただきました。
プリントを購入してくださった方々、本当にありがとうございます。沢山の励ましの言葉もいただきました。これからの制作活動への糧にさせていただきます。注文も引き続き受け付けます。メールでご連絡ください。

30 Sept 2010

煙たい挨拶

最近周りのイギリス人率が少し上がり、気づいた事。


「how are you? 」的挨拶はとても苦手だ、自分。
特にイギリス人男性らから(何故?)、本当に頻繁に「how are you?」系の挨拶がばんばんふってきます。


how are you?から始まり、
how did you sleep last night?
how was your afternoon?
how was your rest day? 
how was this morning? 
.................


と会ってまず降り掛かるhow系の質問達…。
そこで最近、友達の言葉を借りれば「怒りオヤジ化」している私は「昨日のレム睡眠具合なんてどうでもいいだろーこのやろ(怒)」と思いつつも、ぼそっと「ok....とかalright...(怒)」と、もそっと返答する訳です。


で、その場は
「あ、そう………しーん」となり、微妙な空気が流れ、相手が話題を変える、というのがだいたいのパターン。


人に久しぶり会って(まあせいざい一週間ぶり?)、「最近どうよー」と聞かれるのは何の違和感もありませんが、毎日毎日仕事で顔を合わせる同僚から聞かれるのは、何か違う。朝のシフトをこなし、夜のシフトにまた出ても、「how was your rest time?」と来ます。つい6時間前に会ったばっかだろー、ほっといてくれーと思ってしまう、どうしようもない私。


まあよく考えてみれば、相手にしてみても、私が毎休み時間に何をしたか、眠りの浅さがどうだったか、疲れの具合はどうなの、と逐一探りを入れたい訳ではなく、そう聞いてみるのが「礼儀」という感じなのでしょうか。正統派でいけば、礼儀でたずね、そこで話題が上り、会話が広がり、平和な空気が流れる…という感じか。


でも全くの口下手な私は、「そうなのー昨日はちょっと飲み過ぎちゃってさー、帰ってきたの2時だよ。まじ疲れたし、頭痛い、そいえばここアスピリンあったけー、え、あんたパラセタモール派?私絶対二日酔いにはアスピリン!だめだめ痛み止めも色々使い分けだよ…、そうそう生理痛はイビュプロフェンだよねー絶対、あ、わかるー?」と流暢な(?)会話が出来ない。はい、意味不明ですね。


そんな礼儀正しい?イギリス人男性は置いといて、
女性(今度は女性に多い)にも、ろくな挨拶もなしで「連絡事項はね…1、2、3、」と話し始める人も時々いて、これはこれでかなりカチンと来ます。「あいさつの「あ」も無しかい、あんた!」とまた怒りオヤジ化。


ようするにただ単に私が何かにつけていちゃもんつけたいだけなのか…。




明後日からオープンスタジオイベントが始まります。プリントセールなので、懐が暖かい人が沢山来て、あ、子供部屋のトイレにいいじゃない…とか買って行ってくれないかしら。
今日額入れしました。親指の爪の下に金具を引っ掛けて、すごく痛い。
近くにいらっしゃる方、ぜひお越し下さい。 13 Norwood High Street,  West Norwood, SE27 9JUです。
詳しくはこちらのサイトから。





25 Sept 2010

何にもしないをした

おかげさまで、ミラノでは本当に何にもしないをしながらのんびりとした休暇を過ごす事が出来ました。
何にもしなかった割には、高校ミニ同窓会が開かれたり、ドゥーモの屋根に登ったり、写真美術館に行ったり、鉄火丼ぶりらしきものを食べに行ったり、としていました。


街歩きしていると、ミラノファッションウィークでCatwalkらしきもののイベントに集まった「業界人」、すらりとしたモデルさん達、ありえない格好のおばあちゃんとか、カメラばちばちのマスコミなどに遭遇し、
「せ、せかいちがすぎる…」とくらくらとして、何となく近寄りがたい雰囲気に、あわあわとしていました。


しかしその直後迷い込んだ「ブレラ美術学院」では汚さといい、ごちゃごちゃさといい、暗さといい、鬱々さといい、「あ、私のより属する世界だ…ほっ」としたものです。人それぞれ属する空気というものがあるんですかね。



明日はIKEAへ。
私は「anti-IKEA」を名乗っている割には、必要な時にはさっさと買い物に行ってしまう、生温い反対勢力です。



20 Sept 2010

あっちこっち

最近あっちこっちしていました。

共同騒動生活の方では、アートクラスでドライバーを指にさしてしまったり、年間報告書を作成したり、冬支度したり(とうとう暖房つけました!寒ー。)、鳥をローストしたり、ジャガイモのグラタンにキヌアを入れて「たらこ食感」を一人で思い出したり、製本作業とか、買い物大作戦とか、ラザニアとムサカのStep by Stepレシピ(写真入り)を作ったり、朝ご飯指差し表作ったり(あまりしゃべらない人が指差しで、何が食べたいかコミュニケーションできるやつ)、それから南京虫の噂を聞きつけ大予防作戦を張ったり、 ズボンの裾あげしたりしていました。相変わらずの「何でもあり!」共同騒動生活でした。

イラストの方は一仕事終わった!と思いきや、印刷屋となぜか連絡できなくなり、行き詰まり。大丈夫なのだろうか…。

とにかく、休暇!
始まったのでミラノに逃避します。 何もしないをしたい。

17 Sept 2010

まさかの田代効果

いやあまさか自分が田代まさしについてブログに書くとは夢にも思っていませんでした。

でも今朝オンラインニュースで田代氏がまた逮捕のニュース、で自分でもまさかの衝撃。朝からボーっとなってましまった。でもこの人のファンで衝撃を受けたわけでは全然ないけどね。逮捕されたのも、またあの人か…ぐらいの感じなのですが、それでもなんとなく「あー依存症の人がそれ(依存しているもの)と切れるのって本当に長い道のり…」となんだかやけに納得して感じて、ちょっと悲しくなった。 


今年ももうわずか3ヶ月ばかり残すところとなったけど、振り返ってみると今年は色んな人の弱い部分を沢山みてきたなあ、という年でした。おかげさまで自分の弱いところも沢山見られて良かったけど。

私の場合はアルコール依存発見年!でした。それまで全然かけ離れたところにあったアルコール依存が急にドカーンとお隣に引っ越してきた感じで。そんでもって、必死になり色んな本を読んだり調べたり、AA(アルコホリックアノニマス)を学んで、12ステップを学んで、アラノンの集まりについて考えてみたり、CODA(共依存アノニマス)について色々学んだり…という年でした。なにしろイギリス、資料たっぷり。アルコール依存率高いんでしょう。


それでおもしろいことに、それまで自分が全く気づいてなかっただけで、結構まわりには依存症の人がいて、より敏感になったからか、アルコール依存を克服している人に気づいたり(今まで普通に接してる友人の一人だった)、その人に体験聞いたり。相談に乗ってくれたヨーロッパ人の女性達3人は偶然にも全員家族にアルコール依存症者がいる人たちだったり。ああ、依存症って本当に身近なことだ!と変に関心してました。



最初はアルコール依存症の人がちゃんとAAミーティング行ってるかしらと毎日チェックしたり、飲んだくれた後始末をしたり、再飲酒を見て絶望したり、としていましたが、それはその人の問題で私は何もできないんだ!と自分の無力さを感じることができて、良かった良かった、と思っています。まあ客観的に考えたら、依存症者本人以外はその依存性に対して無力/無関係で当たり前でしょうが、いざ大切な人の依存を目の辺りにすると、「私がなんとかしなきゃ!私がついてなきゃ!」と思ってしまうものです。しょーがないね。


自分の無力さにさっぱりした後でも、今でも夢に出てきたり(責められる夢)、それこそ田代まさし逮捕!とか玉置浩二暴言ライブ!とか本当にどーーーーーーでも良い事で、一人勝手に「ガーンガーンガーン」となったりする。この前もたまたま映画見たら、「Sherrybaby」という薬物依存のお母さんの話で、また勝手に「ガーンガーン」。(でも良い映画だった)
自分がいけないことしたような、責められているような(依存症者を見捨てたという)、変な妄想の世界に入ってしまう感じかな。

でもまあ今は話し相手も沢山いるし、今年の糧は依存症、ということにしておきます。
いっぱい学んだよ。

12 Sept 2010

箇条書きに

最近は…

  • 仕事でクラブに行き、汗ダクで踊った。仕事なので素面でした。
  • 遊びでクラブに行き、東洋系ゲイ達の美しさに胸がきゅんとした。き、きれいすぎる。
  • Spotifyをダウンロードして音楽を楽しんでいます。イギリスやアメリカにいる人、是非使ってみて!無料も良いけど(でも広告が入るので)、一ヶ月経ったの£4.99で聞き放題。
  • で。Belle&Sebastianのアルバム「The BBC Session」がおもしろかった。
  • 10月始めのグループ展の準備全然していない事に気づいた。
  • イラスト、なかなかはかどらず。でもRegina Spektorのアルバム「Begin to Hope」に助けられています。
  • スウェーデン人姉さんと仲良くなってきた。リコリシュと赤ワインなるものでくつろいでみた。リコリシュ、イケアで買えます。
  • 将来計画着々に設計中。
  • 11月に始まる新しいポストに応募しようかと考え中。
  • ロンドン秋色。

4 Sept 2010

入れ墨と怒り

さっき友達のブログを読んでいたら、外国語のとんでもない入れ墨についてちょっと書かれていたので思い出しました。

私フランスの片田舎で出会いましたよ。ありえないフランス人。
前にも書いた通り、とても平和なメルヘンな村で、その人はキオスクのレジで店の親父とわいわい世間話をして盛り上がってました。

でね、私がふと見上げたその人の首筋に(首の裏)書いてあった…
「エロ」と。

カタカナでした。縦に。髪の毛の生え際から。一文字直径7cmくらいだったね、あれは。
もしかして何かの楔形文字とか、ヒエログラフとか、の暗号だったのかもしれませんが。
でも確かにあれはカタカナで「エロ」。彼が日本に一生行かない事を祈ります。


そして今日は久しぶりに怒りに怒りまくり、パブで友達に向かって怒鳴りまくりました。多分机もばんばんたたいていた。同僚がざっと9人ぐらいいましたが、そんなのはしょうがない。怒るときは怒るんだ。そうしないと損かな…でも私ももう大人だし、そうそう怒りをぶつけてばかりでは、みっともないのですが。でも、相当な怒りが瞬間的に勃発したので。

もうちょっとAnger Managementとを自分で開拓すべきかもしれません。

29 Aug 2010

あ、あたまいたい

丁度去年の今頃、私は自分のホームページを作成するため、コンピューターの前に昼夜陣取りせっせせっせとHTMLを書いていた訳です。
周りにそうゆうことに詳しそうな人もいなかったし、図書館で本を借りたけど、あまり役に立たず…でネット上から独学でちびちびとHTMLを打って行来ました。おかげで完成するまで2ヶ月もかかってね…。ホームページ作成のソフトウェアも色々ダウンロードできるのに、なんでそんな苦労したんでしょうか。

で、そのときはHTMLの属性を勉強する事だけであっぷあっぷだったので、スタイルシートCSSなるものは完全に無視していた訳です。 でも最近になってCSS使わないと全然不便だ(編集したりする時とか、HTMLだけでフレーム\作ると検索エンジンにちゃんとかからない…とか)!という事に(やっと)気づき、やっと勉強を始めたところです。で、でも頭痛い。で、でもがんばる。

ところで去年私のウェブサイトがやっとこさ完成した同じ日に、友達が「俺は3日で仕上げた!」と連絡してきました。すんごい減なりしたよ、それ聞いた時は。でもその彼が使った、indexhibitというアプリはかなりいいらしいので、みなさんウェブ作成これからしたかったら、是非利用してみてくださいな。クリエーター系で使っている人が多いです。

勉強勉強

27 Aug 2010

猫とTate Britain のガム

さみーーーーーーーーーーーーーい。
今日ロンドン寒すぎよ。気温は16度です。
いつもののりで、T−シャツに裸足にサンダルで外に出てから間違いに気づき、5秒ぐらいで帰ってきました。寒すぎて鼻水。

フランスから帰ってからなんとなくイラストの方の仕事のエンジンがかからず、ぶらぶらと過ごしてきましたが、今日ちゃんとリサーチをして絵が頭の中で、そして紙の上で序所に膨らんできました。よかった。
今回はPuppetier氏(操り人形師 ?…とても怪しいひびき…)からの依頼でポスター制作なのですが、今日ちゃんと締め切り期日などの確認も済み、作業用のちゃんとした椅子も隣の部屋から失敬してきて(環境づくりから始めるのである)、注文したCDも届き、準備が整いました!
しかも9月には有給も取って、ミラノ行きの飛行機も予約したので、もう後戻りできない。
ミラノ休暇の前に全てを終わらせます。自信満々。あと、10月10日の温暖化防止、Co2削減のグローバルイベントに参加する清水市のグループにもぜひ絵を提供したいので、絵描きがんばります。

こうゆう自信満々の時って、ちょっと疑わしいね。 どうなることやら。

ところで最近イギリスではゴミ箱の中に猫を捨てた女性を巡って、白熱した議論が展開しております。Facebook には'Mary Bale (猫を捨てた女性)is worse than Hitler'というサイトも作られたそうです。(そんなわけないじゃん、と言いたい)

その女性は、魔が差したというか、なんでそんな行為に及んだのか、自分でもさっぱりわからん…ということですが。そこで私自身猫は捨てたことはさすがにないけど、まだ大学生だった頃のある出来事を思い出した…

その日近代美術館Tate Britainを訪れていた私は、ガムをかんでいました。
で、歩き疲れてふと立ち止まり、
魔が差したのか、
おもむろに噛んでいたガムを口から取り出し、円柱によりかかかり、
ぺっとそのガムを円柱にくっつけたわけです。(!)

やった後に「私何やってんだー!ぎょー!」と気づいた訳ですが、事既に遅し。
学校の授業で来ていた女子高生達がその一部始終を目撃しており、私のことを指差しながら「ありえねー」
と大爆笑している訳です。
私はいたたまれなくなりその場を逃げ出した訳ですが、
もしその女子高生達がその場面を動画に撮って、youtubeにアップしてたら!私今頃どうなってたんだろ。
まあ猫捨て女性みたいに「殺人予告」は受け取らないでしょうが、Tate Britain出入り禁止とか…。ネット上袋叩き…とか。ないか。


今ここに罪を告白し謝罪します。Tate Britainごめんね。あのガム、その後どうなったんだろ。まだくっついてたりして。ちなみに写真向かって右側の円柱の根元のあたりです…