31 Dec 2010

もうすぐ。

ロンドンは後5時間程で年が明けます。
高校時代の友達とうどんを食べて、寿司を巻いて、片田舎のロンドンを見渡せる丘へ上って、新年をお祝いしたいと思います。

2010年、いつにも増して本当に沢山の方々にお世話になりました。自分にとって一番大切なのは周りの人たちとのつながりなのだと深く思えた年でした。
ウェールズ、フランス(2度)、ミラノ、東京、静岡、沖縄へ旅をすることができました。
新しい人との出会いも沢山ありました。
風邪は相変わらず良く引いてました。
背が伸びたと勝手に勘違いしてました(全く変わらず)。
絵を沢山描きました。自分の絵がそれぞれ我が家を見つけて巣立っていきました。
水泳をまた始めました。
イギリスそろそろ離れようかと考えるようになりました。

今のところ計画だらけの2011年ですが、実はその計画にない予想外の事態にも前向きに立ち向かっていきたいです。何が起こっても喜んでお迎えしたいです。

ということで新年は星野道夫氏の友人、Celia Hunterの言葉を糧に毎日を過ごしたいと思います。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

'Life is what happens to you while you are making other plans'. 
(人生とは、何かを計画している時に起きてしまう別の出来事)



28 Dec 2010

こんなかんじ。

昨晩吉本ばななののTSUGUMIを読んでいました。
そこに、私の今の感情をよくもまあーここまで忠実に表した、という箇所がありましたので抜粋したいと思います。まためそめそしてしまった。最近こんなかんじ。


(主人公のまりあが育った山本屋旅館が来年の春閉館する事になり、最後の夏を過ごしに戻ってくる…)

 つぐみが立ち上がり、冷蔵庫へぺたぺた歩いていって、昔、酒屋でもらったミッキーマウスのグラスに麦茶を注ぎ、ごくごく飲んだ。そして空のグラスを磨きこまれた流しにことり、と置いて言った。
「あのつらで、ペンション。はためいわくな親父だ、ほんとに」
「それが夢だったのね、お父さんは」
ちょっとだけ目を伏せて、陽子ちゃんは言った。
 こんなに確かに今あるここが、来年の夏にはあとかたもない。そんなこと、ぴんとくるはずもない。多分、この子達にもきていない。
 毎日なんてずっと、なんていうことはなかった。この小さな漁村で、寝て、起きて、ご飯を食べて暮らした。調子が良かったり悪かったり、TVを見たり、恋をしたり、学校で授業を受けたりして、必ずこの家に帰ってきた。そのくりかえしの平凡をぼんやりと思い返してみるとき、いつのまにかそこに、ほんのりあたたかく、さらさらした清い砂みたいな何かが残る。
 ほのかなそのぬくもりをそっくり感じて、旅疲れで少し眠いわたしがうっとりとなつかしい幸福を味わっていた。
 夏が来る。さあ、夏がはじまる。
 必ず1回こっきりに通りすぎて、もう2度とないシーズン。そんなことよくわかった上でいつも通りに行ってしまうだろう時間は、いつもより少しはりつめていて切ない。その時、夕方の部屋にすわって、私達はみんなそのことをよく知っていた。悲しいくらい知った上で、なおとても幸福な気持ちでいた。



人生3分の1の時を過ごしてきた土地を離れるのは何とも悲しすぎる。土地というか、まわりの大切な人たち(かなり沢山)と離れるのがつらいねえ。果たしてそんなことできるのか!と不安になります。色々計画たてているけれど、本当は離れたくないんだなあとひしひしと感じる日々です。でもだからか、返って毎日が楽しいです。今しかない、という感覚で充実しています。

24 Dec 2010

創作系

最近絵本を作りました。もっとこうゆうことやっていきたい。

w'hoooo

あー忙しい忙しい。
クリスマスイブです。普段寂れた我が下町も明日用の買い物客でごった返しています。八百屋のおばちゃんにも、雑貨屋のトルコオヤジにも、花屋の怖いおばちゃんにも「Merry Christmas.」お祝いだな。心地よい忙しさです。イギリス生活もうすぐ8年目にして、ここまでクリスマスに対し落ち着きを得た自分にまた泣いてしまう。(去年までかなりおろおろな挙動不振。)

昨日は日本から親友夫婦が到着、27日にはミラノの友達が合流。沢山の大切な友達に囲まれたクリスマスと新年になりそうです。

20 Dec 2010

き、気持ち悪い…

木家(うち)はあまり伝統という伝統がないのですが、
(あえていえば、お正月の夕飯はシャケ雑煮…ぐらい)
そんな中でも20年ぐらい続くものが一つ。私がデザインする年賀状です。

昔はプリントごっこでがんばったな。あれ、結構難しいんだよね。特に電球をあてて版を作るとき。鈴木家は何に対してもゆっくりなので、年の瀬もせまりせまった29日とか30日の夜に駅ビルまでプリントごっこ用電球を買いに行ったっけ。(独占ブランド品なので結構高かった気がする)そんな時代を経て、今や私の絵のテクニックとして落ち着いたペン書き→スキャン→コンピューターで編集カラーというものがほとんどです。

で、今年ももちろんデザインしたわけです。うさぎ。
で、色々仕事で忙しい合間を縫って終わらせて、実家にファイルを送ったわけです。
早速電話して「これでいいかね」と聞いてみました。ちなみにこの「これでいいかね」とは疑問のようで疑問系ではないんですね。これでいいだろー父ちゃん母ちゃん、と結構態度がでかい押し付けがましい確認なのです。

母「え〜〜〜きもちわるー、何これー」
で、父は色々いいんじゃないのかまあこれで。という雰囲気だったのですが、親子なんでね、言いたい事はわかるんですよ。問いただした所、父も
「うん、ちょっと頭の辺りが嫌だね」。

なにー!!せっかく休み返上で描いたんだぞこのやろ、とちょっと頭に来たのだがよく考えたら家族って一番正直な鑑賞者であるはずなので、はいはいと黙って引き下がりました。
今手直ししている最中です。(でもちょっといやになって、ブログに逃避してみた)

良い勉強になりました。来年からは普通のクライアントと同じように、両親にも接してみたいと思います。原案1→原案2→鉛筆書き→アウトライン→色案→完成てなかんじで。


クリスマスまで後一週間きりました!あー忙しい忙しい。
でもロンドンは相変わらずの積雪でしかも日中最高気温がなかなか0度を上まわらず、このままだとクリスマスまで積もったままになるかもしれませんね。何をするにも不便です。そんな中昨日プールに行ったら、泳ぎに来ている人私一人。しかもイケメン高校生の監視員のお兄ちゃんとだだっぴろいプールで二人だけで、何となく泳ぎも上達した気分で帰ってきました。←お気楽な勘違い野郎。でも、兄ちゃん監視台の上で完全に居眠りしてたけどさ…。

15 Dec 2010

ご無沙汰…暖暖暖

前回ボイラーが壊れて、グオーとなっておりましたが今日やっと直りました。
新しいボイラーが来て、私の部屋の下の台所で静かに火を燃やしております。

直ったとき、嬉し過ぎて泣いてしまった私。インド人の同居人に慰められました。「俺たち良くここまでがんばったね…いやはや4週間弱」と。早速避難先の職場から全部荷物を持って帰ってきて、風呂に入りました。風呂ってこんなにすごいんだ…とまた嬉し泣き。台所で(暖房用に)オーブンつけなくても、料理が出来るんだ…とまた嬉し泣き。食べ終わった後に、お湯わかさないでも洗い物できるんだ…とまた嬉し泣き。トイレに行く時に便座の冷たさで心臓発作起こさなくていいんだ…と嬉し泣き。部屋で手袋しなくてもパソコン打てるんだ…と嬉し泣き。

嬉しい。ありがたい。でも世の中暖をとれずに居る人が沢山居るんだよね。。暖房が無い間、チェコ人姉さんは一人避難生活をせずにここに居座っていたのですが、その姉さん曰く「パキスタンでは雪の中テント生活してる人も居るのよ。こんなのどうって事無いわ…」。頭が下がります。

しかし暖房は戻っても、肝心の萌自身はお馴染みの胸痛がひどくて悩まされています。ストレスですな。何せ年末なんでね。あっちこっちしているので。でもさすがにこの職場4回目のクリスマス。ちょっと肝が据わってきました。何でも来いや、と言いたい。どっしり構えていたい。

明日からロンドンはまた雪だとか。

1 Dec 2010

ゆきゆきふれふれ

ロンドンこんな様子になっています。


しかし…!
今日バスで7分程で行ける最寄りの地下鉄の駅に行ってみた所、雪の「ゆ」もありませんでした。こんな近い距離なのにこれだけ違うのか…と我ら下町の田舎度を改めて実感。中心部や北部に住む友達は本当にそんな大雪なの?何でそんな大騒ぎしてるの?と疑い深くなるほど差があるそうです。東北新幹線でトンネル出たら雪でした〜状態。

そしてこの大雪の中、気温零下が続く中、とうとう自宅のボイラーが亡くなられました。ちーん。
暖房、お湯一切ありません。部品取り寄せとかで最低で来週月曜日まで直らないんだと。勤務先で避難生活を送る日々です。悲しすぎる。

最近…怒りが原動力になってきている。このやろーブリティッシュガス、このやろー大家、このやろーこのやろー雪め…と一人カッかしては耳から蒸気が出ている感じでしょうか。これもまた悲しすぎる。