23 Apr 2010

未知なトロール出現。




誕生日のお祝いということで、この黒い人形をもらいました。
なんなんでしょう。トロール(小鬼?)らしいのですが。名前はまだありません。
この前地元のイベントFolk Labに作品を出したとき、こんな感じのトロールを作っているアーティストに出会い、私がかわいいだのなんだの言っていたので、今回めでたく我が家に引っ越してきました。 

2年前に フランスに仕事仲間と行った時、30代のスコットランド人がクマのぬいぐるみを連れてきていて、 「これないと眠れないんだよ」と言ったときには、変な人がいるもんだな世の中には…と思っていましたが、この黒鬼は来た日以来、私の枕となり(枕の上の枕)、寝心地がかなりいいので、多分3ヵ月後ぐらいには、頭の重さでせんべいのようにぺちゃんこになるだろう、運命が待ち受けています。

今週もずっと晴天続き。水曜日には前にも出てきた70代のベルギー人じいちゃんと、「あー飛行機ーーこっちもー」と、初めて飛行機を見た人のように興奮しながら空を見上げていました。ヨーロッパの空路再開。飛行機が飛ばない一週間を過ごした後には、エンジン音がかなり耳につきます。今まで気にも留めていなかったのにね。
日本からそちらは大変ね、と何人から連絡がありましたが、灰が降っているわけではありません。空も青くて、火山灰ってどこにあるんだろうなあという感じです。

ロンドンは日が延びて美しい季節になりました。午後7時半でまだまだ西日がたくさん差し込んできます。午後9時半頃の青い空と宵の明星も美しいです。

19 Apr 2010

いかにしてフランスパンを美しく食べるか

フランスにいる間、フランスパンが毎食出ました。
私が寝泊りしていた家には、他にも9人ほどの若いヨーロッパからの女性が居たのですが、ふと気づいたことは、「み、みんな、フランスパンを美しく食べている!!…」

私がフランスパンを食べる様子:
グワッ (くわえる)… ミシミシガリッ (かむ)… ムギュー (食いちぎる)… パンくずぼろぼろ ミシミシバリバリ (口の中でかんでいる)

ヨーロッパ人がフランスパンを食べる様子:
アム (くわえる)…  ミリ (かむ) …  もぐもぐ (食している)   


要するに、音からして違うのですよ。私は多分、食いちぎる段階ですごい顔をしているはずなのですが(フランスパンを食いちぎろうとする必死な顔を想像してみてください)、ほかの女性陣は表情一つ変えず、歯も立てず(いや、立ててるか…)、もぐもぐと静かに食べているのです。
一体全体このパンをどうしたらそんなに美しく食べられるのか、最後まで謎でした。文化の違いということで勝手に結論をつけました。私はいかにしても、日本人だから彼女たちのように食べるのは無理なのだ…と。 
でもよく観察してみると、どうやらみんなフランスパンを輪切りにせず、縦に半分に切り(パニーニのような感じ)、それをテーブルと水平になるように持ちながら、端っこから、じょじょに食べていく… という食し方が多数。そうすると、噛み切らなくちゃいけない「耳」部分が片側しかないから、バリバリガシガシ言わせないで済むのだろうか。

でもですね、問題はフランスパンだけじゃなくて、あのお椀! ご存知の方もいるとおり、フランスの田舎では何故かお椀(ごはん茶碗のような、陶器)でコーヒーやら、紅茶やらを朝ごはん時に飲むんですね。フランスには7回ぐらい行ったけど、こればっかりにはどうしても慣れません。気をつけてないと、和食のお味噌汁状態で、「ズーー」と音を立てて飲んでしまうのです。昔あった、インスタント味噌汁「あさげ」「ゆうげ」のコマーシャル状態。熱いから、音を立てて飲んだ方が簡単なのです。でも飲んでからふと気づくと、周りの人誰も音立てて無いじゃん!お椀も水平に持って、上品に飲んでるじゃん!となるわけです。

渡英7年目にしてやっと、いちいち気を配らなくても紅茶をズーズー言わせないで飲めるようになってきたかなあ、という感じなので、フランスのコーヒー茶碗への道のりは始まったばかり。
いまだ、サラダをナイフとフォークで食べるのは無理。(でも同僚の女性陣はみんなナイフでレタスを美しく切ってから口にしているんですね…大陸のヨーロッパ人です。)
この前、オレンジをナイフとフォークで食する人を見ました。美しかった。オレンジを食べているようには見えなかった。

食文化は奥深い。 

空っぽの空

フランスの田舎に休暇で行って来ました。
晴れて、暖かくて、三食昼寝つき。すばらしい。毎日たくさん散歩もしましたが、三食チーズ三昧だったので、チーズ腹を蓄え帰って来ました。

なんともラッキーなことに、交通手段は鉄道だったため、アイスランドの火山灰にも悩ませられることなく、無事帰国。最近ロンドンも快晴続きですが、青空に飛行機が全く飛んでいないのは、とても不思議な感じです。空が静か、と言うべきか…。普段大して気に留めていないことも、いったん全く無くなってしまうと、ぽっかりと空虚感が漂うものです。

写真はフランスより。



4 Apr 2010

新しい命と4月の太陽。

日本語で復活です。
私のMacは壊れたままですが、仕事場のパソコンに日本語をインストールしました。
マックの治療はまだ目処が立たないまま。お店の人と話す限り、たぶん修理しても直らんだろうと…。

そんなことはともあれ、この一週間、復活祭前の聖週間ということで仕事は本当にどたばたでした。いつにも増して。

でも、そんなことはどうでもよくて、遠い日本では私の人生の先輩が壮絶な体験を潜り抜け、一つの新しい命をこの世界にお迎えしました。男の子。去年一年間ロンドンでともに仕事をし、それ以来色々と世話になっている夫婦なのですが、私は心配で心配で、夜も眠れず(陣痛が始まってから連絡がなかなかないため、何かが起こったと思っていた)、ようやくうとうとし始めた挙句には、彼女たちの悪夢を見るという、胃が飛び出しそうな週末を勝手にロンドンで過ごしていました。(自分のことじゃないのに勝手に緊張していたのです。とても大切な人たちなので。) 今その彼女が出産体験記を書いていますが、本当におめでとう、と言いたいです。息子も母も父もみんな幸せそう。幸せな人たちって、周りも幸せにしてくれるので、そんな人たちに会えて本当にありがとう、という気分。

そして先週末同じ日に亡くなった、シルビア。
今日は彼女の住んでいた家の庭で復活祭をお祝いをしたのですが、生前彼女とずっと親しくしていた人が、彼女の思い出をみんなに語っていると、曇ってぱらぱらと小雨の空から、ぱっと太陽が顔を見せ、「あーシルビアが天国から見てくれてるよ」、とみんなで語り合いました。すごく悲しくて、でも何だか美しくて、こんなに沢山の人に愛されて逝ったシルビアって幸せだな、と4月の太陽の日の中で思いました。当たり前のことですが、本当にみんなそれぞれの人生をそれぞれ個性的に、最大限に生きていて、こうゆう人たちに囲まれて暮らしている私も、幸せだなあと思ったわけです。

今週はその他、本当に色んなことがあったのですが、それはまた後ほど、ちょっとづつ書いていこうと思います。
ヨーロッパ旅行中だった萌父は今週無事にイスタンブールに着き、色々楽しんでいる模様。こちらでつぶやきが見られます。