14 Nov 2010

暗い方へ

日本での休暇を満喫しています。もう明後日には薄暗くどんより灰色のロンドンへ。去年もヒースロー空港に着いた途端すごい意気消沈した覚えが。成田空港→乗り換え空港(今回はフランクフルト)→ヒースロー空港と順を追って薄暗くなって行くかんじでしょうか。でも噂によると仕事は土曜日までなぜか休暇が続くそうで…うれしいなあ。


今回の休暇は東京、沖縄、静岡、群馬、と色々移動していました。
沖縄は、11月でどこに行っても人っ子一人いない(まあサトウキビ畑に一人、二人)空の大きい外国でした。初めての島体験。マングローブが見られてうれしかった。マングローブの近所でなぜかふくろうにも出会いました(野生じゃないけど)。ヤギを食しました。猫にも沢山出会えました。


そんな中たまたまポスターを見つけて訪れた比嘉康雄氏の写真展「母たちの神」(@沖縄県立美術館)には頭の中をぐるぐるとかき回されて、インスパイアされてきました。
比嘉氏が70年代、90年代の八重山諸島や奄美諸島の祭祀を撮ってきた作品の集大成でしたが、全くもっての未知の世界に衝撃を受けました。自然と信仰と人間が女性を仲立ちに行ったり来たり…。
見ている間に頭の中でいろいろとダークな世界が広がりました。なぜダークなのか、よくわからないんだけど、色々な世界が混ざり合った不思議な空間が展開しているかんじ。下のパンフレットを見てくれればわかるかも(?)しれませんが、人間とか自然とか神様がそれぞれの別々の世界に落ち着いていないで、活動的に行ったり来たりして交わっている感じなのですが。
私の頭の中にはもともと、人間猫とか、鳥人間とか、木と一体化した人とか、魚人間とか、ちょっと変わった人たちが住んでいるのですが、この写真展を見に行き、その人口が増加してきたので、もっと吐き出して行こうかなあと思っています。



私のイラストはある人によると、陰と陽の「陽」の部分らしいのですが、実は陰の、ネクラな、ダークな方向にもすごく興味があってそちらももっと出してみたいな…。たまたま一緒に働いている詩人がまた不思議なダークな作品を書いていて、コラボレーションする話もじわじわあるのでぜひそちらも始めたい!(彼女の作品には鳥を捕まえて洋服を作っているおばあさん等が出てくるんだけど)。




そんなわけで制作意欲を沢山もらった、日本での休暇。問題はこれをいかに持続させるか…です。
それはもとより、沢山の友人に再会し、励まされました〜。後一年のロンドン生活充実させようと思っております。

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