2 Dec 2009

アーガ(AGA)と私の微妙な関係

私の毎日は個性やら文化やら国籍やらが多種多様にとけ込み合う共同生活です。みんなとてもユニークです。
そんな人たち以上に私の住環境には、独特すぎてしかも意思疎通が成り立たない、なかなかのくせ者いやくせ物が沢山あってこれには時々辟易することも。その「くせ物」の一つ,アーガちゃん。とても熱いです。こちらね。

台所にデーンとかまえて、偉そうにしております。AGAというのはブランド名でして、イギリス人がここの家に初めて来ると「まーアーガがあるわ!素敵〜!いいわねー!」という反応がだいたい返ってくる、イギリス人のあこがれオーブン。色々大きさにより値段も変わりますが、約一万ポンド(約145万)なーり。卒倒してしまいます。何でそんなお高い物がこの家にあるのかしら…。


AGAは要するにガスの釜でして、年がら年中釜の中で火が焚いてあるわけです。絶えることのない火。そうすることにより、オーブンの中は一定の温度を保ちお料理には最適、冬には暖房代わり、洗濯物もすぐ乾きます、見た目もおしゃれ、冷凍食品の代わりに手料理を作る気が湧くわ!というわけです。ちなみにメーカーの売り文句は「エコ釜」。24時間365日ガスを消費してどこがエコなのか。私にはちゃんと調べる気力がわきませんでした。興味ある方は是非お調べください。


でもね、私日本人でしてアーガとはなかなか気持ちをお互い理解できずに困っています。オーブンはいいとして、上の鉄板は「まあまあ熱い」「ちょっと熱い」の二種類のみ。私はねその他に中火とか弱火とかとろ火とか急な強火とかが必要なんです。2種類じゃなんもできん!ゆでるだけじゃん!イギリス人の定番です。野菜ゆでるだけ…。この前八百屋でスティックブロッコリーを見かけ、「あっこれ胡麻油とオイスターソースでさっと炒めたらうまそー」とよだれを垂らしましたが、そうゆう中華系のささっと炒めるというのはあんまりできない。


でも私もアーガとわかりあえる瞬間がありまして、それはご飯を炊くときです。上の強コンロで沸騰させてお米が盛り上がって来た後は鍋ごと、弱オーブンに入れて20分ぐらいほっとくだけ。いい具合にほくほくご飯が炊けます。こちらのお鍋を使うと一番おいしくなります。LeCreuse 日本で人気なんでしょうか、東急ハンズで見ました。重くて使い勝手が悪いですけど。(また悪口…すまない)

ちょっと褒めてあげたけど、真夏は絶対側に寄りたくないし(もちろん真夏でも火は消えることなく…)。いったん火を切ると、元の温度に戻るまで24時間かかるし、種火が消えると業者を呼んで種火をつけてもらうのに約8万円ほどかかるし。問題児です。共に暮らしてもう2年目なので、和解したいです。(でもしがたい)


2 comments:

  1. 写真で見るとすごーくお洒落なキッチンに見えるのは
    カメラマンの腕のせいかしら。
    私も何でルクルーゼがこんなにありがたがられているのかよくわからない。重すぎだよね。毎日使ってみてよくわかりました。

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  2. da da da daisyさん、
    昨日AGAが壊れました。火が消えてしまう。今回はかなり深刻な様子です。クリスマス前にしてAGAの運命はいかに…。「おれが直してやるから安心しな」とAGA修理おじさんは言っていましたが。 

    キッチンはおしゃれどころか、火が消えて、寒い寒い。明日の日曜のお昼もキャンセルです!

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