11 Mar 2010

カンタベリーまでの遠い道のり

我が職場には一風変わったイベントが時々ひょこっとあるのですが、そのうちの一つは毎年6月にあるカンタベリー巡礼。


カンタベリーは英国国教会の総本山ですね。でもって大昔の大司教トマスベケットの殉職の地でもあり、カンタベリーがあるケント県には中世からの「Pilgrimage Way (巡礼道路)」が残っています。四国のお遍路さんのようなものでしょうか。そこをてくてく歩き歩き、時には車や電車でごまかしつつ、一週間かけてカンタベリーまで行くイベント。
こんな感じの道をひたすら歩くわけです。晴れれば美しいイギリスの田園風景、雨が降ればこれまたネクラな憂鬱イギリスの田園風景。てくてくてくてく。


徒歩グループは3つのグループ(歩く早さでグループ分け)に分かれて、それぞれ微妙に違うルートを歩き、毎晩小さな村々に泊まって、最終日土曜日にカンタベリーで合流。途中5晩違う村に泊まるわけですが、私たちが村に近づくとだいたい村中が集まって出迎えてくれる所もあり、夕飯は村中の母ちゃんおばちゃん達が集まって私たちに炊き出ししてくれて、みんなで一緒にご飯食べて、ワイン飲んで、歌って、踊って(?)、夜は村の集会所か教会で雑魚寝。翌日、朝ご飯を食べてお弁当を作った後、村人に見送られ、次の村へ出発…という感じです。もちろん、どでかいバンが各グループをバックアップしてくれて、みんなの荷物を乗せて、疲れた人、怪我した人を途中で拾い、買い物に行き…ととにかく職場総出の一大イベント。
昼ご飯消化中

人はとにかくかり出され、普段の上司部下職場の部門関係なくグループ編成。伝統的に1年目の新入スタッフが各グループのリーダーになって舵取り。食中毒が発生したり、バンが故障して立ち往生したり、だれか迷子になったり、怪我したり、色んな一大事が起こるのですが、それでもみんなで土曜日にカンタベリーで合流する時は、「やったーついたー」と本当にうれしくなるわけ。

ただ参加するだけならおもしろいのですが、私は例年このイベントの企画の手伝いをしているため、イベント3ヶ月前の今でもうすでに「とほほ」、疲れた。今週は泊まる村々との最終確認の段階になり、3グループ×5村=15村と電話で最終調整中。調整がスムーズにいけば何ともないのですが、全然連絡取れないところや、今になって泊まれなくなった所が出てきたりと、「へとへと」。もーいやー!!
電話で会った事ない人と話すって、本当にエネルギー使うのですよ。かなり緊張するので、私は早口になり、同じ事を何回も繰り返したり、どもったり、「pardon」を連発したり…。特に緊張するのが、留守番電話にメッセージ残す時。とにかく緊張して、自分でも何言っているんだか、よくわからない。きっとこのメッセージ聞く人は全然理解できないだろうなー、と思いつつひたすら用件を残す感じ。私の英語は「ぼそぼそ」でよくわからない、というのが一般的な認識ですが、きっと電話越しならさらに「ぼにょぼにょ」…なんだと思う。エイリアン交信中って感じか。とにかく今朝の時点で10村と調整がついたかな…。ほ。

今日はもう英語喋りたくない、と思いブログを打ちにきた次第です。カンタベリーまで遠い遠い。私の英語の道のりも遠い遠い。

2 comments:

  1. おつかれさまー。
    萌ちゃん、英語に自信持って!
    でもストレスなのはほんとーによくわかる。
    特にイギリス英語、私は最後まで馴染めませんでした・・・。
    日本語でやるとしても大変な作業なのにね。ほんと、good workですよ!いいPilgrimageになるといいね!

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  2. daisyちゃんありがとう…。
    ほぼ全部の村と連絡着いたよ。なんとかなりそうです。
    ところでおたくのHB氏の企画いいですね。
    ねーねーポスターとかいらないかしら。デザインしてもいいかなあ。

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