2 May 2010

Tunngよりインスピレーション


もうだいぶ前の話になるのですが、3月末にブライトンまでTunngのライブに行って来ました。イギリスに来てから、偶然BBCのラ ジオで耳にしたこのバンド。それ以来好きになり今回のライブは2度目。1度目のライブはあんまり音が良くなくて、少々がっかりだったのですが、今回ブライ トンのライブべニューでは大御所のConcorde2(海岸沿いの崖の下にある不思議なビクトリア時代の細長い建物)で、ライブ音とともにゆらゆら。

きに来ている人たちは20代から60代ぐらいまで幅広く、でもでかい白人に囲まれてチビ萌はチビさを身にしみて実感。前の人の体と体の隙間からがんばって 見ていましたが、そのうちなんだか視覚はどうでもよくなって、目をつぶってゆらゆらしていると、絵を描く気力がもりもりと体内で広がっていき、頭の中で色 んな不思議な絵を描いていました。音が沢山積み重なっていく感じが、絵のインスピレーションにつながった感じ。元気になって帰ってきました。

ういったイラストをお願いします、と依頼が来るとだいたい最初にその人から説明を聞いた時点で頭の中にさっとイメージが浮かぶ…それを実際に紙に描き出し てみる時点は、その頭のイメージと実際のイメージと相談しあってる感じで、一本の線にしても何度も何度も書き直し…両方のイメージが一致するとようやく落 ち着く…という作業の繰り返し。何でこれを描いたんですか?と聞かれても、さー何ででしょう、頭の中に浮かびました、としか答えようの無い感じ。

も最近はもう少し、計画的にデザインしてみようかなあと、リサーチ・アイデア練・アイデア書き…と地道にやっていく手段をはじめました。イギリスの美大で は4年間(写真だったけど)しつこいほど「どうやって、この完成作品まで到達したか」の過程を聞かれ続けました。「なんとなくこうなりました。」じゃな くて「これこれこうしたからこうなった」とちゃんと説明できなきゃいかんのだ…と。(まあそればっかりやりすぎると、製作過程で頭使いすぎて、アイデアは お堅く大袈裟だけど、作品自体超つまらんものになることも多いのですが)

たまには説明できる作品でも作るか…、と神奈川県 清水市に送るロゴをただ今製作中。大学以来のリサーチブックも始め普段から心に留まるものを、書きとめています。最近は「スーパーの横にあった換気口」と か、「編み物している手」とか。いつ何時これがアイデアになるかわからないからね。

Tunngのビデオもどうぞ。

3 comments:

  1. Tunng初めて聴きました.歌詞はほとんどわからないけれど、優しい感じ。いい仕事をしてください。

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  2. Tunngの歌はよくわからないけれど,面白く拝見しました。「チビ萌」という自己命名には、思わず「うふふ…」。これまでの萌さんのブログのすべてがが一気に3D化されたような印象を受けたのですから不思議です。「ちびまる子ちゃん」への連想でしょうかね。

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  3. 匿名さん東京からさん、
    どなたかわからないですけど書き込みありがとうございます。
    3D化ね。そういえば、私の自分の似顔絵もちびまるこちゃんタイプですかね。この前フランスTGVで同席したミャンマー人に「高校生でしょ?」って聞かれたし。見た目もそんなかんじなんでしょうか。

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