5 May 2010

独りぼっちの瞬間

明日とうとうイギリス総選挙です。
私は選挙権全く無い、「一外国人労働者」ですが自民党どうにかがんばってくれ…保守党にじりじり迫ってくれと心の中で応援しています。イギリス政治事情はかつての同居相手P氏にとくと洗脳(いや、共鳴もしました)されて、彼の政治嗜好を受け継ぐ形になりました。

でも労働・保守・自民とそろって移民政策を厳しくする公約を掲げているようです。イギリス国民から票がほしいのだから当たり前です、失業率が高いこの状況で。どこが政権とっても私のビザの行方は怪しくなるばかり。私とアメリカ人とインド人で組む「外国人労働者・兼・独り者・兼・飲みの会同盟」では、あーこれからどうなるんだろ私たち、でも一先ず飲むか、とこの将来性があまりない自分たちの状況を日々語り合っています。私たちはイギリスで常に宙ぶらりん状態、政府次第の運命。
個人的にはビザの更新が出来なくなる日への心構えは出来ているのですが、イギリス自体を離れることに対して未練はあまりないもの、今の職場と一緒に働いている人たちと離れなくちゃいけないとなると、これはこれでかなりつらいものがあるんだろうな、きっと。

今年7月でイギリス生活8年目突入。片田舎コーンウォールの肉屋の片隅に居候…から始まり今はおかげさまで健康にロンドンの下町生活を送るに至っています。7年あっという間。最近ずっと一緒に働いていた日本人が退職し、7年目で初めて日常生活日本人私だけの状況を体験中。(これって考えてみるとすごいことですね、日本人って本当にどこにでもいるんだわ)。職場が国際色豊かだし、ロンドン自体移民の町なので普段の生活で、「私外国人」と気になることは滅多に無い感じ。

それでもたまに、「あー白人じゃないの私だけ!」と急に気づく瞬間があります。例えば、前回のTunngのライブとか、時々行くインディー系クラブイベントHow does it feel to be loved? とか Crystal Palaceのパブとか。 友達と行って飲んで「うひょー」と踊って、はっと気づくと「白人じゃないの私だけじゃん!!」。
(はっきり言うと「外国人私だけじゃん」と感じるのですが、これはうそですよね。白人=イギリス人とは限らないので) 
(因みに仕事でアフロカリビアン系の美容院に一ヶ月に一回行くと、全く同じような状況になりますが、それは慣れているからか、あんまり気にならない)

気づいてしまうと、いくら酔っ払っていても何だかちょっと気味悪いような変な気分になり、あー自分でイギリスに落ち着いているって勝手に思ってるけど、周りの人はどう思ってるんだろ、何で私こんなに浮いてるんだろう…と説明しがたい変な感覚に陥るのです。独りぼっちだなーと。見た目なんて関係ない、と言っちゃえばいいのでしょうが、なかなかそう言い切れるでもない、変な感覚ね。これはイギリス生活7年目にして多くなってきている現象です。

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