14 May 2010

Let my people go

昨日映画「A Room and a Half」を観にいきました。
平日の昼間だったので、映画館に私一人!と思いきや、直前になり杖をつくよろよろのおじいちゃんが入ってきた。(でも客二人だけ。映画館も大変だな…)

映画はソビエトを国外追放されたノーベル文学賞の詩人ヨセフ・ブロツキーが両親の死後初めてサンクトペテルブルグまで帰る時の回顧録。といっても本当のブロツキーは一度もロシアに帰らなかったそうなので、想像上の回顧録といった感じでしょうか。ドキュメンタリーとドラマとアニメーションと織り交ぜた不思議な感じ。でも後半部分はロシア語での彼の詩の朗読がとうとうと続き(お経のような調子で)これには意味がさっぱりわからないし、字幕をがんばって追っているせいか頭も痛くなってくるし、少々うんざり。詩ってよくわかりません。途中ブロツキーの両親が、「あんたの作品読んでみたけど、ちっとも意味がわからなかったわ」と言うシーンがあって、なんだかどこの両親も子供の芸術作品にはこうコメントするのかな、と思ったりしました。

途中ブロツキー少年時代の想像の世界をアニメーションで描いてるところはユーモア溢れておもしろかったです。
彼の家のピアノが売られてしまう時に、ピアノやバイオリンやホルンがサンクトペテルブルグの街中を飛んでいくシーンがあって、それが私の大学からの友達の作品に良く似ていて何だか笑ってしまった(良い意味でね)。当の本人はイスラエルの田舎のNPOで働いていて、ロンドンに帰るつもりもそこまでないようなので、あんまりそんなこと気にしないでしょうが。時間あったらこの映画の予告編と、その彼のホームページなどご覧ください。

2 comments:

  1. わかる!
    ウチの母も「よくわからない」しか言わないね~

    ところで、見比べましたよ。おっしゃる通り、変態的(良い意味で)に似てる!浮遊物の動くスピードがほぼ同じな気がする!!面白いね!

    私もこの映画見てみたいわ~

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  2. 「よくわからない…」「なかなかいいじゃないか…」
    両親からよく言われる感想ってこんなかんじ?

    それでも変に「あーこの色が全体の雰囲気を浮き上がらせ、なんちゃら」と解説されても戸惑うけどね・

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