14 Apr 2011

旅振り返り

最近沢木耕太郎の「旅する力」を読み終えました。

氏の「深夜特急シリーズ」は確か大沢たかおが1996年にドラマ化したのを見たのをきっかけに一気に読み、それから10年以上たった今までもう何十回と読み直した本。イギリスに19歳の時に引っ越した時にも迷わず持ってきた3冊。

そんな深夜特急の世界に憧れ、日本の外の世界に憧れ、いつのまにか日本を離れて人生の3分の1程を過ごしてしまいました。早い。
16歳の時に初めてイギリスに来て、英語もままならないまま、母ちゃんと雨のロンドンをうろうろして、その時に何となく「あー私外国でもやってけるわ…」と何とまあいっちょまえに思っていた私。
その後の9月11日のNYテロの翌日、高校の世界史がちょっとしたディベートの場になり、外国人生徒や帰国生が混じっていたクラスでは、自分では想像もつかない他の人の強烈な意見に圧倒され、あーこりゃあ日本から出てみにゃ何にも始まらん…と10年前の私は密かに思った訳です。今思い返すと笑っちゃう感じだけど、当時は真剣。留学を反対する父ちゃんにミカンを投げつけて来てしまいました。父ちゃんの意見は今で思えばもっとも正当で正しかった。しかし、来てしまったら来たなりの私の今までの生活も自分では正しい訳です。
それからというもの、コーンウォールで手漕ぎボートで沈没しかかり、シャルルドゴールでパスポートを無くしかけ、フランスローネ川沿いにキャンプしながら南下して、アイルランドを歩いて自転車に乗ってヒッチハイクしたり、イギリスからウクライナまで電車とバスを乗り継いで遥々訪ね、イタリアで大学生なりのぶらぶらをし、保険も予防接種も一切無しでバングラデシュに一ヶ月滞在し、その後フランスは仕事関係でもう何回も行ったり来たり。でも…未だにリゾート地でのんびり…豪華ホテルでのんびりというものを一度もやったことがない。

もう大学生じゃないんだからそろそろ次はベネチアのちょっとしたホテルでゆっくり…何て思っていましたが、結局実際に計画してみると人間そうそう5年や7年で変わらないもので、思いついたのはロンドンースロヴェニア列車の旅。5月に行ってきます。あ、そういや、自転車も持って行きたい…。でも帰りは飛行機だからだめか…。いやお金払って飛行機に乗せようかしら。 でも自転車バックがないから駄目か…、ミラノでは地下鉄に自転車を乗せられるのか…(無理そう)でもスロヴェニアで友達に売ればいいか(勝手)と夢は膨らむ一方。

出来るうちに色々と。 
写真はバングラ滞在中唯一撮った写真、彷徨ったヴェネチアとカルチャーショックが激しかったウクライナの結婚式。

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