14 Jun 2011

旅の記憶 ーパリの焦りー

いつの間にか一ヶ月があっという間にどこかに行ってしまった。
5月はヨーロッパと北アメリカを飛び回っていました…のでちょっとづつ書いていこうと思います。



ヨーロッパはフランスーイタリアースロヴェニア…と行きは合計16時間の列車の旅、帰りは2時間の飛行機の旅。飛行機ってあっけないものだね、こう考えると。

パリはたったの6時間の滞在だったのですが、メトロの工事に引っかかり、
オルセー美術館の荷物検査の長蛇の列にたじたじになり(ディズニーランド並みとも言える)、ピカソ美術館に行ってみたものの閉館していて。無駄に5時間程があっという間に過ぎ、なんだかへとへとになりながら入ったマレ地区のカフェで、(外の)取っ手が壊れて閉じ込められる事態に発展。
ありがたいことに丁度扉の外に据わっていた女主人が何やかかんやら大騒ぎしながら、直してくれて出られたわけですが、この時点で一日一本だけのパリーミラノ直行TGV出発30分前!

あんなに走ったのはいつぶりか…。スロヴェニアの友達にたのまれてロンドンから買ってきたiPhone4(白いやつ)を小脇に抱えつつ(500ポンドしたので、その時点では命より大切であった…)。荷物をロッカーから取り出して、プラットホームまでダッシュして汗だらだらで飛び乗ったTGVは、「もちろん」定時に発車する訳無いんだわ。

隣に座っているイタリア人のお姉さんに本気で心配されながら、息きれ切れの10分後やっと列車の旅が始まった訳です。南下してからはずーっとローネアルプス川沿いにトリノまで、山間を走っていくきれいな列車の旅でした。向いのフランス人のおばあさんに、パリで買った生春巻きと家で作ってきた塩昆布おにぎりを食べる姿を穴があく程見つめられて、食堂車に避難したけれど。

夜の11時近くについたミラノではお馴染みの高校からの友達の家に泊まり、何をするでも無く路面電車に乗ってぶらぶらして、ご飯を作って二人で食べる…という1日。こうゆうのが一番幸せかなあ。

ベネチア編へ続く。

10 May 2011

そういえば、あったっけ。

ありましたね、結婚式。ケートさんお嫁に行っちゃった。
ケートの正式名がキャサリンであることを初めて知った私。
結婚式当日は仕事が休みにも関わらず、とてもさみしー昼間を過ごしました。
もんのすごく寂しかった…実を言うと。

というのもずっと「ロイヤルウェディング」どうでも良い、宣言をしていた私。フラットメイトがばたばたと家を出て行く音で目を覚めると、家は既にもぬけの殻。
かろうじて残っていたフラットメイトも10時30分頃に「中継始まっちゃう!」とあわてて出て行ってしまった。

取り残されて仕方なく朝ご飯食べながら、ラジオをつけると中継がちょうど始まる所。
で、オンラインテレビで(私テレビ無いんだわ)中継を見始め、
王子の禿げ具合に見入って、ケートさんの美しさと、しかし29歳にしてはかなり深い皺に見入って苦労が多いんだろうな、と思いを巡らし、
花嫁の妹かわいいなあ、と関心したところで、
ひとまずつまらなくなるわけです。

テレビ観ながら家にいることが大の苦手な私は、外に出たい症候群にかられ
自転車に乗って飛び出してみたものの…
街中人っ子一人いないではないか!!!
この時事態の重大性(?)を初めて思い知らされた私。 
みんな、家でテレビ中継観ているんだわ!!!
誰もサイクリングなんてしてないんだわ!!!

友達の家に行ってみたものの、みんなテレビに釘付け。
もう一人、かなりごりごりの共和主義を貫いていた友達は
絶対暇だろうと思って電話をかけてみた所、
なんと、なんと、
あれだけ王室の文句を垂れていた彼,
バッキンガムパレスまでバルコニーのお披露目を観に行っていましたよ。生で。

この日の夜は友達と前回のブログで書いたショーに行ったわけですが、
街で出会う人人、すれ違う人人、
本当にみんな幸せそうで、楽しげだった。
英国王室の魔法にみんなかかってしまったようです。不思議だね。
私はひたすら寂しかったけどさ…誰にも相手されないで。

私のこの日の大大ヒットはこの女の子。
ものすごい不機嫌で耳抑えっぱなし。正直なこの子は将来相当の大物になるであろう、と踏んだ私。
これぐらいの度胸で日々生きていきたいです。

2 May 2011

意味不明なパーティー


この前友達と行ってきたThe King and The Minotaurでは昔の馬屋が迷路のような展示空間に改造されていて、一角では羊を捌いて、挽いて、バーベキューしているお兄さんやら、ジャズバンドやら、踊り子さんがいたり。こうゆう所に来ると、いつも大学時代を思い出してしまう…。よくわからない、そして意味不明なことにウンチクを傾けたくなるこの雰囲気。
バーはウォッカトニックとジントニックしかないとても洒落た所で、天井から鎖でつる下げられた酒瓶からショットが出る仕組みになっていました。

今日朝テレビを付けたらオバマ大統領の演説の映像が流れていて、何だかパニック系のハリウッド映画のラストシーンを見ているようだった。(「我々は人類滅亡危機の苦しい時を乗り越え、生き延びた。これからは手と手を取り合い…」系の演説をいつもアメリカ大統領がする感じの)

ビンラディンが殺害されましたが、それを記念してパーティーをしている感覚は私には理解できない。
もちろん生きて捕まったら捕まえたでそれはもーう裁判やらセキュリティーやら政治やら、とてつもなく大変で危険で、お金がかかる訳だけど。
暗殺だからね。地球全体承認の暗殺。

 

子供用か…

28 Apr 2011

買いたい時が買い時

イギリス生活も後半年となった今、急に自転車が買いたくなってしまいました。
買いたい買いたい買いたい〜ほしい〜と、おもちゃ屋の前の路上でひっくり返ってだだをこねる子供のように唸っています。(そういう子、あんまりいないよね、最近?)


今まで人が使っていない自転車を約三台、そしておんぼろ女の子用自転車(11−12才用か。でも一応Raleigh.) 一台を乗り回してここ7、8年サバイバルしてきた私ですが、今の今になってちゃんとした自転車が欲しい。

今はイタリア人同僚がわざわざミラノから運んできたのに物置に見捨てられていた、DecathlonのHybridバイクを使っているのだけど、何しろ重い。いつもせこせこ漕いでいる横をロードバイクに颯爽と追い越されて悔しい思いをしていたわけです。
私もロード用の一段ギアの軽いやつが欲しい!欲しい!と急に火が付き、朝から晩までネット中を探しまわっているここ2日。

中古を買う予定なので、そこまでドーンとした買い物ではないにしろ後半年を残して買うというところにすごい思いがかかっています。買ったら毎日使います。そして盗難されないようにちゃんと管理します。 (目がぎらぎら)

思い立ったが吉日。今日は色々な自転車屋に電話をかけまくり在庫をチェックしたので結婚式の明日は自転車を買いに〜。朝7時起きで〜。結婚式なんてどうでもいいから自転車買います。そして中古自転車屋連はどうやら王政派が少ないらしくみんな朝から普通営業の模様。よかった。


思いが入れが強すぎて昨日は夢の中で自転車を買っていたよ。
それにしても、何でもっと早くに思い立って買わなかったのか…。ちょっと悲しい。
でも誕生日だったので、自分へのプレゼントと思ってみます。

20 Apr 2011

初夏(もう…)の日に

こんな決心をしました。

毎日毎日が大切です。


14 Apr 2011

旅振り返り

最近沢木耕太郎の「旅する力」を読み終えました。

氏の「深夜特急シリーズ」は確か大沢たかおが1996年にドラマ化したのを見たのをきっかけに一気に読み、それから10年以上たった今までもう何十回と読み直した本。イギリスに19歳の時に引っ越した時にも迷わず持ってきた3冊。

そんな深夜特急の世界に憧れ、日本の外の世界に憧れ、いつのまにか日本を離れて人生の3分の1程を過ごしてしまいました。早い。
16歳の時に初めてイギリスに来て、英語もままならないまま、母ちゃんと雨のロンドンをうろうろして、その時に何となく「あー私外国でもやってけるわ…」と何とまあいっちょまえに思っていた私。
その後の9月11日のNYテロの翌日、高校の世界史がちょっとしたディベートの場になり、外国人生徒や帰国生が混じっていたクラスでは、自分では想像もつかない他の人の強烈な意見に圧倒され、あーこりゃあ日本から出てみにゃ何にも始まらん…と10年前の私は密かに思った訳です。今思い返すと笑っちゃう感じだけど、当時は真剣。留学を反対する父ちゃんにミカンを投げつけて来てしまいました。父ちゃんの意見は今で思えばもっとも正当で正しかった。しかし、来てしまったら来たなりの私の今までの生活も自分では正しい訳です。
それからというもの、コーンウォールで手漕ぎボートで沈没しかかり、シャルルドゴールでパスポートを無くしかけ、フランスローネ川沿いにキャンプしながら南下して、アイルランドを歩いて自転車に乗ってヒッチハイクしたり、イギリスからウクライナまで電車とバスを乗り継いで遥々訪ね、イタリアで大学生なりのぶらぶらをし、保険も予防接種も一切無しでバングラデシュに一ヶ月滞在し、その後フランスは仕事関係でもう何回も行ったり来たり。でも…未だにリゾート地でのんびり…豪華ホテルでのんびりというものを一度もやったことがない。

もう大学生じゃないんだからそろそろ次はベネチアのちょっとしたホテルでゆっくり…何て思っていましたが、結局実際に計画してみると人間そうそう5年や7年で変わらないもので、思いついたのはロンドンースロヴェニア列車の旅。5月に行ってきます。あ、そういや、自転車も持って行きたい…。でも帰りは飛行機だからだめか…。いやお金払って飛行機に乗せようかしら。 でも自転車バックがないから駄目か…、ミラノでは地下鉄に自転車を乗せられるのか…(無理そう)でもスロヴェニアで友達に売ればいいか(勝手)と夢は膨らむ一方。

出来るうちに色々と。 
写真はバングラ滞在中唯一撮った写真、彷徨ったヴェネチアとカルチャーショックが激しかったウクライナの結婚式。