14 May 2010

人は流れてどこどこ行くの♪

って夏川りみが歌っていたっけ。
最近まわりで地球を移動する人たちが増えてきました。

オーストラリアに行ってしまった人。
カナダに行く人。 
カナダに帰る人。
ドイツに行く人。
日本に帰る人。
近所内で引越しする人々。
イタリアに行く人。
イギリスに来る人。

第一移動期は大学時代に起こりました。高校の友達は地球のあちらこちらに散らばり、ヨーロッパ圏内には留学関係でまあ最低7人ぐらいは常にいたはず。

第二移動期は今起こりつつある感じです、仕事関係で移動する人たち。

私自身は7年前に第一移動期で(一人)民族大移動して以来、イギリスに落ち着いてしまいましたが、何だか最近になって血が騒いできた…。これは次なる大移動の予兆でしょうか。

イギリスに来て、バングラデシュやらに行って色々とふらふらしていた時は、私って遊牧民系かな、と勝手に考えていましたが、やっぱり19年間田舎も持たず引越しもせず一箇所に住んでいただけあって、根は定住民族なんでしょう。あんまり小さい引越しを繰り返すよりも、一箇所に落ち着いて自分スペースを開拓する方が面白いと感じます。

真の遊牧民系の人たちは(イギリス人に多くみられますが)、本当に懲りずに移動します。地球を移動するのはもちろん、家も契約が切れ次第引越し、 仕事もしょっちゅう変えて…器用に何でもこなし、という人たちに沢山出会いました。そういえば日本人でそうゆう人に会ったことはまだあんまり無いな…。

私でも…、ちょっとそろそろ大移動しようかな、と思ったりする今日この頃。

5 May 2010

独りぼっちの瞬間

明日とうとうイギリス総選挙です。
私は選挙権全く無い、「一外国人労働者」ですが自民党どうにかがんばってくれ…保守党にじりじり迫ってくれと心の中で応援しています。イギリス政治事情はかつての同居相手P氏にとくと洗脳(いや、共鳴もしました)されて、彼の政治嗜好を受け継ぐ形になりました。

でも労働・保守・自民とそろって移民政策を厳しくする公約を掲げているようです。イギリス国民から票がほしいのだから当たり前です、失業率が高いこの状況で。どこが政権とっても私のビザの行方は怪しくなるばかり。私とアメリカ人とインド人で組む「外国人労働者・兼・独り者・兼・飲みの会同盟」では、あーこれからどうなるんだろ私たち、でも一先ず飲むか、とこの将来性があまりない自分たちの状況を日々語り合っています。私たちはイギリスで常に宙ぶらりん状態、政府次第の運命。
個人的にはビザの更新が出来なくなる日への心構えは出来ているのですが、イギリス自体を離れることに対して未練はあまりないもの、今の職場と一緒に働いている人たちと離れなくちゃいけないとなると、これはこれでかなりつらいものがあるんだろうな、きっと。

今年7月でイギリス生活8年目突入。片田舎コーンウォールの肉屋の片隅に居候…から始まり今はおかげさまで健康にロンドンの下町生活を送るに至っています。7年あっという間。最近ずっと一緒に働いていた日本人が退職し、7年目で初めて日常生活日本人私だけの状況を体験中。(これって考えてみるとすごいことですね、日本人って本当にどこにでもいるんだわ)。職場が国際色豊かだし、ロンドン自体移民の町なので普段の生活で、「私外国人」と気になることは滅多に無い感じ。

それでもたまに、「あー白人じゃないの私だけ!」と急に気づく瞬間があります。例えば、前回のTunngのライブとか、時々行くインディー系クラブイベントHow does it feel to be loved? とか Crystal Palaceのパブとか。 友達と行って飲んで「うひょー」と踊って、はっと気づくと「白人じゃないの私だけじゃん!!」。
(はっきり言うと「外国人私だけじゃん」と感じるのですが、これはうそですよね。白人=イギリス人とは限らないので) 
(因みに仕事でアフロカリビアン系の美容院に一ヶ月に一回行くと、全く同じような状況になりますが、それは慣れているからか、あんまり気にならない)

気づいてしまうと、いくら酔っ払っていても何だかちょっと気味悪いような変な気分になり、あー自分でイギリスに落ち着いているって勝手に思ってるけど、周りの人はどう思ってるんだろ、何で私こんなに浮いてるんだろう…と説明しがたい変な感覚に陥るのです。独りぼっちだなーと。見た目なんて関係ない、と言っちゃえばいいのでしょうが、なかなかそう言い切れるでもない、変な感覚ね。これはイギリス生活7年目にして多くなってきている現象です。

2 May 2010

Tunngよりインスピレーション


もうだいぶ前の話になるのですが、3月末にブライトンまでTunngのライブに行って来ました。イギリスに来てから、偶然BBCのラ ジオで耳にしたこのバンド。それ以来好きになり今回のライブは2度目。1度目のライブはあんまり音が良くなくて、少々がっかりだったのですが、今回ブライ トンのライブべニューでは大御所のConcorde2(海岸沿いの崖の下にある不思議なビクトリア時代の細長い建物)で、ライブ音とともにゆらゆら。

きに来ている人たちは20代から60代ぐらいまで幅広く、でもでかい白人に囲まれてチビ萌はチビさを身にしみて実感。前の人の体と体の隙間からがんばって 見ていましたが、そのうちなんだか視覚はどうでもよくなって、目をつぶってゆらゆらしていると、絵を描く気力がもりもりと体内で広がっていき、頭の中で色 んな不思議な絵を描いていました。音が沢山積み重なっていく感じが、絵のインスピレーションにつながった感じ。元気になって帰ってきました。

ういったイラストをお願いします、と依頼が来るとだいたい最初にその人から説明を聞いた時点で頭の中にさっとイメージが浮かぶ…それを実際に紙に描き出し てみる時点は、その頭のイメージと実際のイメージと相談しあってる感じで、一本の線にしても何度も何度も書き直し…両方のイメージが一致するとようやく落 ち着く…という作業の繰り返し。何でこれを描いたんですか?と聞かれても、さー何ででしょう、頭の中に浮かびました、としか答えようの無い感じ。

も最近はもう少し、計画的にデザインしてみようかなあと、リサーチ・アイデア練・アイデア書き…と地道にやっていく手段をはじめました。イギリスの美大で は4年間(写真だったけど)しつこいほど「どうやって、この完成作品まで到達したか」の過程を聞かれ続けました。「なんとなくこうなりました。」じゃな くて「これこれこうしたからこうなった」とちゃんと説明できなきゃいかんのだ…と。(まあそればっかりやりすぎると、製作過程で頭使いすぎて、アイデアは お堅く大袈裟だけど、作品自体超つまらんものになることも多いのですが)

たまには説明できる作品でも作るか…、と神奈川県 清水市に送るロゴをただ今製作中。大学以来のリサーチブックも始め普段から心に留まるものを、書きとめています。最近は「スーパーの横にあった換気口」と か、「編み物している手」とか。いつ何時これがアイデアになるかわからないからね。

Tunngのビデオもどうぞ。

23 Apr 2010

未知なトロール出現。




誕生日のお祝いということで、この黒い人形をもらいました。
なんなんでしょう。トロール(小鬼?)らしいのですが。名前はまだありません。
この前地元のイベントFolk Labに作品を出したとき、こんな感じのトロールを作っているアーティストに出会い、私がかわいいだのなんだの言っていたので、今回めでたく我が家に引っ越してきました。 

2年前に フランスに仕事仲間と行った時、30代のスコットランド人がクマのぬいぐるみを連れてきていて、 「これないと眠れないんだよ」と言ったときには、変な人がいるもんだな世の中には…と思っていましたが、この黒鬼は来た日以来、私の枕となり(枕の上の枕)、寝心地がかなりいいので、多分3ヵ月後ぐらいには、頭の重さでせんべいのようにぺちゃんこになるだろう、運命が待ち受けています。

今週もずっと晴天続き。水曜日には前にも出てきた70代のベルギー人じいちゃんと、「あー飛行機ーーこっちもー」と、初めて飛行機を見た人のように興奮しながら空を見上げていました。ヨーロッパの空路再開。飛行機が飛ばない一週間を過ごした後には、エンジン音がかなり耳につきます。今まで気にも留めていなかったのにね。
日本からそちらは大変ね、と何人から連絡がありましたが、灰が降っているわけではありません。空も青くて、火山灰ってどこにあるんだろうなあという感じです。

ロンドンは日が延びて美しい季節になりました。午後7時半でまだまだ西日がたくさん差し込んできます。午後9時半頃の青い空と宵の明星も美しいです。

19 Apr 2010

いかにしてフランスパンを美しく食べるか

フランスにいる間、フランスパンが毎食出ました。
私が寝泊りしていた家には、他にも9人ほどの若いヨーロッパからの女性が居たのですが、ふと気づいたことは、「み、みんな、フランスパンを美しく食べている!!…」

私がフランスパンを食べる様子:
グワッ (くわえる)… ミシミシガリッ (かむ)… ムギュー (食いちぎる)… パンくずぼろぼろ ミシミシバリバリ (口の中でかんでいる)

ヨーロッパ人がフランスパンを食べる様子:
アム (くわえる)…  ミリ (かむ) …  もぐもぐ (食している)   


要するに、音からして違うのですよ。私は多分、食いちぎる段階ですごい顔をしているはずなのですが(フランスパンを食いちぎろうとする必死な顔を想像してみてください)、ほかの女性陣は表情一つ変えず、歯も立てず(いや、立ててるか…)、もぐもぐと静かに食べているのです。
一体全体このパンをどうしたらそんなに美しく食べられるのか、最後まで謎でした。文化の違いということで勝手に結論をつけました。私はいかにしても、日本人だから彼女たちのように食べるのは無理なのだ…と。 
でもよく観察してみると、どうやらみんなフランスパンを輪切りにせず、縦に半分に切り(パニーニのような感じ)、それをテーブルと水平になるように持ちながら、端っこから、じょじょに食べていく… という食し方が多数。そうすると、噛み切らなくちゃいけない「耳」部分が片側しかないから、バリバリガシガシ言わせないで済むのだろうか。

でもですね、問題はフランスパンだけじゃなくて、あのお椀! ご存知の方もいるとおり、フランスの田舎では何故かお椀(ごはん茶碗のような、陶器)でコーヒーやら、紅茶やらを朝ごはん時に飲むんですね。フランスには7回ぐらい行ったけど、こればっかりにはどうしても慣れません。気をつけてないと、和食のお味噌汁状態で、「ズーー」と音を立てて飲んでしまうのです。昔あった、インスタント味噌汁「あさげ」「ゆうげ」のコマーシャル状態。熱いから、音を立てて飲んだ方が簡単なのです。でも飲んでからふと気づくと、周りの人誰も音立てて無いじゃん!お椀も水平に持って、上品に飲んでるじゃん!となるわけです。

渡英7年目にしてやっと、いちいち気を配らなくても紅茶をズーズー言わせないで飲めるようになってきたかなあ、という感じなので、フランスのコーヒー茶碗への道のりは始まったばかり。
いまだ、サラダをナイフとフォークで食べるのは無理。(でも同僚の女性陣はみんなナイフでレタスを美しく切ってから口にしているんですね…大陸のヨーロッパ人です。)
この前、オレンジをナイフとフォークで食する人を見ました。美しかった。オレンジを食べているようには見えなかった。

食文化は奥深い。 

空っぽの空

フランスの田舎に休暇で行って来ました。
晴れて、暖かくて、三食昼寝つき。すばらしい。毎日たくさん散歩もしましたが、三食チーズ三昧だったので、チーズ腹を蓄え帰って来ました。

なんともラッキーなことに、交通手段は鉄道だったため、アイスランドの火山灰にも悩ませられることなく、無事帰国。最近ロンドンも快晴続きですが、青空に飛行機が全く飛んでいないのは、とても不思議な感じです。空が静か、と言うべきか…。普段大して気に留めていないことも、いったん全く無くなってしまうと、ぽっかりと空虚感が漂うものです。

写真はフランスより。



4 Apr 2010

新しい命と4月の太陽。

日本語で復活です。
私のMacは壊れたままですが、仕事場のパソコンに日本語をインストールしました。
マックの治療はまだ目処が立たないまま。お店の人と話す限り、たぶん修理しても直らんだろうと…。

そんなことはともあれ、この一週間、復活祭前の聖週間ということで仕事は本当にどたばたでした。いつにも増して。

でも、そんなことはどうでもよくて、遠い日本では私の人生の先輩が壮絶な体験を潜り抜け、一つの新しい命をこの世界にお迎えしました。男の子。去年一年間ロンドンでともに仕事をし、それ以来色々と世話になっている夫婦なのですが、私は心配で心配で、夜も眠れず(陣痛が始まってから連絡がなかなかないため、何かが起こったと思っていた)、ようやくうとうとし始めた挙句には、彼女たちの悪夢を見るという、胃が飛び出しそうな週末を勝手にロンドンで過ごしていました。(自分のことじゃないのに勝手に緊張していたのです。とても大切な人たちなので。) 今その彼女が出産体験記を書いていますが、本当におめでとう、と言いたいです。息子も母も父もみんな幸せそう。幸せな人たちって、周りも幸せにしてくれるので、そんな人たちに会えて本当にありがとう、という気分。

そして先週末同じ日に亡くなった、シルビア。
今日は彼女の住んでいた家の庭で復活祭をお祝いをしたのですが、生前彼女とずっと親しくしていた人が、彼女の思い出をみんなに語っていると、曇ってぱらぱらと小雨の空から、ぱっと太陽が顔を見せ、「あーシルビアが天国から見てくれてるよ」、とみんなで語り合いました。すごく悲しくて、でも何だか美しくて、こんなに沢山の人に愛されて逝ったシルビアって幸せだな、と4月の太陽の日の中で思いました。当たり前のことですが、本当にみんなそれぞれの人生をそれぞれ個性的に、最大限に生きていて、こうゆう人たちに囲まれて暮らしている私も、幸せだなあと思ったわけです。

今週はその他、本当に色んなことがあったのですが、それはまた後ほど、ちょっとづつ書いていこうと思います。
ヨーロッパ旅行中だった萌父は今週無事にイスタンブールに着き、色々楽しんでいる模様。こちらでつぶやきが見られます。